世界初!映画会社直営の映像配信サービスが誕生

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世界初!映画会社直営の映像配信サービスが誕生

映画・音楽・アニメ・TV番組などのコンテンツに関わる消費者の利益と事業者の発展を目的とする任意団体、ジャパン・コンテンツ・グループ(JCG)が、5月29日に発足。この秋より、コンテンツホルダー直営型映像配信事業「ボノボ」を開始することを発表した。

同日、岡田裕介(日本映画製作者連盟会長)、松岡宏泰(外国映画輸入配給協会会長)、塚越隆行、吉田一成(パケットビデオ・ジャパン株式会社社長)らが参加し、JCGと「ボノボ」に関する記者会見を東京プリンスホテルで行った。

JCG会長に就任した岡田は「ネットにはいろいろとあるけど、映画はここだよねというわかりやすいものを目指しました。映画界全員で、ネットを研究していこうよという会でもあります」とJOCの趣旨について語った。

サービス名称の「ボノボ」について「ボノボは、チンパンジーから進化した、人間にいちばん近いもの。いちばん映画に近いサイトという意味で、この名前をつけました。また、争いを嫌い、平和に生きている。他のいろんなものと争ったりしない共存、共栄していくという趣旨でやっていこうと思っています」と説明した。

キャラクターの「ボノタン」については「生まれたばかりで、男か女かもわかりません。たくましく男に育っていくか、やさしくしおれていく女性になるか、どちらかにみなさんにお導きいただけたらと」とおちゃめに語った。

塚越も「世界初、コンテンツホルダーによる、直営型映像配信サービスです。映像のファンばかりだけではなく、一般の方にも使いやすいサービスになると思います」と宣言すると、松岡もJOCの役割について「会社間の連携に対して貢献をしていきたい」と力強く語った。

日本映画製作者連盟、モーション・ピクチャーズ・アソシエーション、外国映画輸入配給協会、在京民放局各社など、発足時の加盟参加企業は29社で、随時交渉中とのこと。ボノボは、NTTドコモグループのパケットビデオ・ジャパンがシステム運用パートナーとなり、映像配信サービスのプラットフォームを提供する。サービス開始時の料金や、配信本数など、具体的な詳細はまだ未定だ。世界初のコンテンツホルダー直営映像サービスの今後に期待したい。【取材・文/山崎伸子】

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