『マッドマックス』同窓会にミラー監督&ファン大興奮

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『マッドマックス』同窓会にミラー監督&ファン大興奮

27年ぶりに製作される『マッドマックス』のシリーズ第4弾『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(6月20日公開)。公開を記念して、6月5日に新宿ピカデリーで過去1&2を大音量で上映する「轟音上映会」が開催。トークイベントには、1&2でMADなキャラクターを演じたメンバーとジョージ・ミラー監督が登壇し、会場を大いに盛り上げた。

荒廃した世界を舞台に、主人公マックスの生死をかけた戦いを迫力のアクションとともに描く本シリーズ。登壇したのはミラー監督をはじめ、ヴァーノン・ウェルズ、ティム・バーンズ、ジョアンヌ・サミュエル、ポール・ジョンストン、ヴィンセント・ギルとスタントライダーのデイル・ベンチの計7名。司会は玉袋筋太郎が務めた。

キャラクター名での掛け声がかかるなど、イベントが始まるや会場の熱気はムンムン。ミラー監督が登場するとそのボルテージは最高潮に達し、涙を浮かべるファンの姿も見受けられた。

ミラー監督は「30年以上会っていなかった人もいる。本当に久しぶりだ!」とキャスト陣一人一人と感激の面持ちでハグ。「まるでタイムトラベルをしたよう。圧倒されている」と旧友との再会を喜び、「また新しい『マッドマックス』を作ってしまった。クレイジーだと思われても仕方ないね」とにっこり。会場からは大歓声が沸き起こっていた。

「この人たちとは思い出がありすぎて、語りだしたら2週間かかる」とミラー監督。『2』で赤モヒカンのウェズ役を演じたヴァーノンが「寒さでお尻が紫色になった」とお尻が丸出しになった衣装での苦労を明かすと、「当時の衣装デザインの人のせい。彼女が住んでいる近くにSMショップがあったんだ」とミラー監督。

『1』でのナイトライダー役・ヴィンセントについては、ミラー監督が「車の免許を持っていなかったんだよね。そうしたら今も持っていないって言うんだ!」と衝撃の暴露をして、会場も大爆笑。続けて「スタンドコーディネーターが足元でペダルを漕いで操作していたんだ」と運転シーンの内情を打ち明けていた。

過去作の撮影秘話に日本のファンも大興奮だったが、ミラー監督は「マッドマックスの『1』は何の知識もないままに撮ってしまった。仕事をしながら映画づくりを学んだ」と述懐。「『1』は誰も見たがらないと思っていたけれど、日本が初めて『マッドマックス』受け入れてくれたんだ。日本での成功があったから世界で公開が決まった。また36年後、新作を持って日本に帰って来られた」と日本のファンに感謝を述べて、大きな拍手を浴びていた。

最後にはミラー監督がそれぞれの登壇者陣にも長年の感謝を語るなど、本シリーズへの監督、キャスト、ファンの愛情がひしひしと伝わる一時となった。【取材・文/成田おり枝】

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