カンバーバッチの受勲に「早すぎる」と批判の声
エリザベス女王からベネディクト・カンバーバッチに大英帝国勲章CBEが授けられることが発表されたが、英国では彼が貰うのは早すぎるのではないかと疑問視する声が上がっている。
カンバーバッチがここ数年で英国を代表する俳優の1人になったのは確かであり、今年の第87回米アカデミー賞にもノミネートされている。しかし、主演男優賞を受賞したのは同じ英国人俳優のエディ・レッドメインで、カンバーバッチは賞を逃している。
「ベネディクト・カンバーバッチが非常に才能ある俳優だということは認めるが、通常、CBEはキャリアの終わりに俳優が受け取るものだ」「ベネディクトはジョン・ハートのようなベテラン俳優ではない。彼だって64歳になるまでCBEは受勲しなかった」と業界内部の人々は英紙ザ・サンに話している。
同紙によれば、今回の受勲は2010年から放映開始のBBC大人気ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」に主演した功績が認められたものだという。これまでのCBEの受勲者にはマンチェスター・ユナイテッドの元監督、アレックス・ファーガソンや俳優のローワン・アトキンソン、ミュージシャンのエリック・クラプトンらがおり、デビッド・ベッカムやJ・K・ローリングなどはその一級下にあたるOBEを受勲している。
英紙デイリー・メールの読者コメント欄には「オスカーを貰ったエディ・レッドメインが受勲すべき」「才能があるのに賞が獲れないから勲章ぐらい貰ってもいいのでは」「アラン・リックマンは自ら辞退するという品格を持ち合わせていた」などの意見が寄せられている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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