オダギリジョーがおかっぱ頭でフランス語演技を初披露
1920年代よりフランスを中心に活躍した日本人画家・藤田嗣治の半生を描いた映画『FOUJITA』(フジタ)が、11月14日(土)より公開。その予告編が解禁され、主演のフジタを演じるオダギリジョーがフランス語で演技をしている姿が披露された。
1913年、27歳で単身フランスへ渡り、1920年代前半に発表した「ジュイ布のある裸婦」(寝室の裸婦キキ) をはじめとして、“乳白色の肌”と称された裸婦像が絶賛されたフジタ。予告では「エコール・ド・パリ」の寵児となり、社交界の人気者として画家仲間やフランス人の妻との生活を謳歌する姿が映しだされている。
そして、1940年、第二次大世界大戦でパリがドイツ軍の手に落ちる寸前に帰国し、戦時の日本で「アッツ島玉砕」をはじめとする数多くの“戦争協力画”を田舎で描くことになったフジタ。2つの姿が対比され、彼の持つ二面性、そして絵に向き合う真摯な姿勢が表現されている。
オダギリは本作が初めての欧州進出となり、全体の半分はフランス語というセリフを猛特訓して撮影に挑んだそう。流ちょうなフランス語での熱演は必見だ。
オダギリのほか、中谷美紀、加瀬亮、岸部一徳といった豪華キャストが顔をそろえた『FOUJITA』。『泥の河』(81)の小栗康平監督が10年ぶりにメガホンをとり、パリに愛された日本人画家・藤田嗣治をどのように描くのか。公開が待ち遠しい。【Movie Walker】
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