ハーレイくん、ファンと交流「またすぐ来日したい!」
『シックス・センス』(99)で天才子役として一世を風靡したハーレイ・ジョエル・オスメントが、新作映画『Mr.タスク』(7月18日公開)を引っさげて来日。6月26日に新宿シネマカリテで行われたジャパンプレミアに登壇した。観客からの質問にも答えたが、終始、ニコニコとした表情でノリよく応じるナイスガイな姿に、会場も大喜びだった。
ハーレイは、「コンバンワ。今日は観てくれてアリガトウ」と日本語で挨拶。来日は、『ウォルター少年と、夏の休日』(03)以来、11年ぶりのこと。「日本は素晴らしい国。観客の方もとても優しくて、いつも日本に来るのが楽しみなんだ。前回、来てから長い時間が経ってしまったのが残念だった」と来日の感想を語った。
本作は、セイウチに執心している謎の老人が、主人公の男をセイウチ人間へと改造してしまうという前代未聞のホラー映画。今回、「カリコレ2015/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション」のクロージング作品として上映された。ハーレイは「セイウチになるという設定は、ケヴィンしか思いつかないコンセプト。非常に興味の広い人なので、こういう作品を監督するにはパーフェクトだと思ったよ」とケヴィン・スミス監督の才能に感心しきり。日本語でも「セイウチ」と発音してみるなど、サービス精神旺盛な姿で会場を沸かせていた。
子役として活躍後、しばらくは俳優業をセーブしていたというハーレイ。「ニューヨーク大学で実験演劇を勉強していたんだ」とその間の生活について告白。「卒業してから関わった映画が今、どんどん公開されている。またいろいろな映画に出れるよう、楽しんで仕事をしているよ」と意欲的な姿勢を見せた。本作にはジョニー・デップも出演しているが、「僕はジョニーの大ファンなんだ。まさか彼と仕事ができるとは。彼の仕事ぶりを観察できて、非常に学びの多い現場だった」とジョニーからも大いに刺激を受けたという。
俳優業に精を出す一方、監督・脚本の勉強もしているというハーレイ。監督・脚本業について「ぜひいつか実現させたい」と話すと、会場からも大きな拍手。また客席から、「日本でやってみたいこと」を聞かれると、「築地の競りに行ってみたい。早起きができたら是非、行きたいよ」と回答。「みんな優しくしてくれるので、またすぐにでも来日したいよ」とうれしそうな笑顔を見せていた。【取材・文/成田おり枝】