観月&松下、3日間いきみ続けるヘヴィな出産を告白?
人気コメディ「ナースのお仕事」のスタッフ&キャストが再結集した『BABY BABY BABY!』(5月23日公開)で、初の妊婦役に挑戦した観月ありさと、アラフォーで4人目の子を出産する世話焼きママに扮した松下由樹が、壮絶&感涙の“出産”裏話を語ってくれた。
観月ありさが演じるのは、出版社でバリバリ働く敏腕編集者・陽子。編集長の座を目前に妊娠が発覚し、仕事か出産かで悩む役どころだ。
観月自身、働く女性の“本音”に共感する部分も多かったと明かす。「実際に自分のお腹の中に赤ちゃんができたら、知らないうちに母性愛が目覚めると思うんです。妊婦さんを見ていると、最初はひとりの女性なのに、子どもがお腹の中で成長していく過程で雰囲気がソフトになっていく。そういった部分を表現できればと思いました」と妊娠を機に変化していくヒロインの心情を代弁した。
陽子に妊婦のいろはを教えるベテランママ・春江に扮したのは松下由樹。観月とは6年ぶりの共演になるという。
「陽子と春江が産婦人科で出会うシーンのリハーサルが最初だったんですけど、ブランクは全然感じませんでした。今回、ちょっとおせっかいなお母さんという設定だったのですが、『ナース〜』で積み重ねてきたものがあるから、安心してできてましたね」と松下が明かすと、観月も「ふたりの掛け合いのタイミングは6年前から何ひとつ変わらず『そうだ、このテンポ感!』と思いながら楽しみました」と続けた。
本作には陽子や春江以外に、10代で出産するミカ(山本ひかる)、20代の幸せ妊婦の真由美(野波麻帆)、訳ありセレブ妊婦(神田うの)といった個性豊かな妊婦が登場。実生活では子どものいない5人が、出産シーンに挑戦している。これが結構ヘビィな撮影だったようだ。
「出産シーンは3日間かけて撮影したんですけど、いきみ続けて3日間! しかも自分だけの出産じゃないのでさらに大変で……」と明かす松下の言葉に「みんなが出産している時にも映るので気が抜けなくて」と観月。
さらに松下が「(他の妊婦さんが出産している間)先生待ちをしなくちゃならないので、いきんじゃダメな時もある。そういう時の呼吸方法はどうしたらいいか、息が漏れるニュアンスも含め細かく(産婦人科医の)先生に聞きながら演じていました」と続けるなど、ふたりともまさに“産みの苦しみ”を味わった様子で、「大変な撮影だった分、産まれた時の感動はひとしおだった」と明かした。
ちなみに観月の相手役を演じた谷原章介は、実生活でも妻の出産を経験。出産に対する知識が豊富だったことを観月が明かした。「谷原さんの奥さんがちょうど2番目のお子さんを出産したばかりで、出産について詳しいんです。だからいろいろ聞いて役作りに生かしました」
最後に観月が「出産は痛くて怖いモノって思っていたけど、この映画を通して出産への恐怖心がなくなったし、勇気が湧きました。ぜひ楽しんで下さい」と締めくくった。【MovieWalker/大西愛】