映画『バクマン。』主題歌&音楽にはサカナクション!
原作・大場つぐみ×漫画・小畑健という「デスノート」コンビによる人気コミックを、映画『モテキ』(11)の大根仁監督が佐藤健&神木隆之介主演で実写化した映画『バクマン。』(10月3日公開)。本作の主題歌および映画音楽をサカナクションが担当することが明らかになり、ポスタービジュアルも解禁された。
サカナクションによる主題歌の名前は「新宝島」。映画からインスパイアされ、“線を描く”がテーマとなっており、曲名は手塚治虫が1947年に発表した同名の漫画からつけられたという。歌詞を書き上げるのに6か月以上の時間を要したそうで、漫画の執筆に苦悩する主人公たちを描いた映画のストーリーを地で行くような、苦闘の末に出来上がった力作となっている。
今回のオファーは、大根監督の「音楽と映画が密接に結び付いた、今まで見たことのないような新しいジャンルの音楽映画が作りたい」という思いから。映画音楽全般をサカナクションが担当するのは本作が初めてとなり、主人公が漫画を執筆するペンの音がそのまま音楽になっていくなど緻密な計算のもと構築された音楽が満載の“音楽映画”に仕上がっている。
大根監督は、「映画『バクマン。』の企画が立ち上がったとき、内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした。そしてその直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった。劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げてします。いや、むしろ、サカナクションの楽曲に導かれるように、僕はこの映画「バクマン。」を作ったのかもしれません」とコメント。
サカナクションの山口一郎は、「劇伴に関してはバンドとしては初めてのトライでしたが、映画全編にわたってずっと音楽を鳴らしたいという大根監督のイメージにしっかりと寄り添える仕上がりになったと思います。主題歌の『新宝島』は書き上げるのにとても苦しみました。なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に『自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証』という漫画家さんのエピソードを聞いて、『線を引く』というワードをテーマに書き進めることにしました。結果、書き上げることができた『新宝島』という主題歌は、『歌詞を書く』というミュージシャンの葛藤と、漫画家さんの『描く』ということの葛藤を重ねることができた。これからのサカナクションにとっても自信を持ってお送りできる作品に仕上がったと思います」と明かしている。
『バクマン。』は、週刊少年ジャンプの連載を目指す二人の高校生漫画家、作画担当・真城最高(佐藤健)とストーリー担当・高木秋人(神木隆之介)の成長、戦い、友情、そして恋愛を描いた青春ドラマ。佐藤と神木以外にも、小松菜奈、染谷将太、山田孝之、リリー・フランキー、宮藤官九郎といった豪華キャストが集結している。【Movie Walker】