トム・クルーズ級のアクションに挑んだ新鋭女優を直撃!
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)で、窮地に陥ったトム・クルーズ扮するイーサン・ハントを助ける謎の美女イルサ。その大役を射止めたスウェーデン出身の女優レベッカ・ファーガソンが、興奮冷めやらぬ様子で大ヒットシリーズの撮影を振り返った。
「いまになってようやく、自分がしてきたことがどれだけ強烈な体験だったのかを実感するようになったわ。水を得た魚のように、このプロジェクトに取り組んで、とにかく楽しかった。ここまで自分が撮影を楽しめるとは思わなかったわ!」
イルサは、悪の組織“シンジケート”を壊滅させようとするイーサンらIMFのメンバーに協力するが、彼女自身の目的は謎に包まれている…という役どころ。イルサを演じるにあたり、レベッカはトムと同じく、多くのスタントを自ら演じる必要があった。そんな彼女を駆り立てたのは、トムに負けたくないという競争心だったという。
「私はとても負けず嫌いなの(笑)。トムはとにかく撮影を楽しんでいるから、私は彼のその姿を自分に投影させたの。彼が水中で4分間息を止めたら、私は5分間止めていたかった。走るシーンならば、彼より速く走りたいと思っていたわ」
1日6時間、1週間に6日間という過酷なトレーニングを経て、幼いころからやっていたダンスと格闘技を組み合わせた動きのあるアクションを生みだしたというレベッカ。ほかにもバイクアクション、潜水アクションなど男性顔負けのアクションをこなした彼女にとって、今回、最も大変だったというのがジャンプアクションだった。
「自分自身の恐怖に正面からチャレンジするということが、最もエキサイティングな体験だった。私は高所恐怖症だったのに、そんな私が『約37mの高さから飛び降りた!』と言えるようになったの! 撮影中は常に新しいテクニックが求められ、各シーンのごとに特別な訓練を受けたわ。かなり多岐に渡ったけれど、私にとってはあのジャンプが一番スリリングな体験だった」
オーディションからトレーニング、そして撮影終了まで長い時間共にしたトムのプロとしての姿勢をレベッカは大絶賛する。そんな彼女がトムから学んだことを教えてくれた。
「トムは自分の知識を押し付けるようなことは決してしないの。私は彼の仕事ぶりを見て、自分がやることには自分で責任を持つということを学んだわ。だから彼はものすごいアクションをこなせるのね。飛行機の翼の上に立つのですもの(笑)。どれだけ自分が挑戦できるのかを自分で知っていることが重要。トムもそうだと思うわ。とにかく挑戦して自分にリミットを設けない。やってみてできないなら仕方がないけど、途中でやめないで試してみる。それは本当にすばらしいことね」【Movie Walker】