チョン・ジヒョン、“憧れ”の小雪と息ピッタリで友達に!?
『猟奇的な彼女』(01)のチョン・ジヒョンが初の本格アクションに挑んだ『ラスト・ブラッド』。本作での競演を機に友人として親交を深めたチョン・ジヒョンと小雪が、撮影現場でのエピソードを話してくれた。
『ラスト・サムライ』(03)を観て以来、小雪のファンだったというチョン・ジヒョンは、「小雪さんに最初お会いしたら、英語で話しかけるべきか日本語のほうがいいかと考えたり、“現場ではどんなふうに過ごすんだろう”とご一緒できる日を楽しみにしていました」と振り返った。
続けて、「実際現場に小雪さんが現れたときは、とてもキラキラ輝いていました! 小雪さんから気さくに話しかけていただいて、撮影でもピッタリと息を合わせることができました。今ではいいお友達になれました」と笑みを浮かべて嬉しそう。
チョン・ジヒョンについて「以前から競演してみたい女優さんだった」と話す小雪は、「彼女は女優としてとても努力家で、普通の女優なら尻込みしてしまうアクションにも果敢に挑んでいました。アクション映画には、経験した人にしかわからないつらさがある。精神力と肉体的なものが一体にならないとできないものだと思います。過酷な撮影が続く中で、自分でしか体の限界がわからない、本当に大変なことだと痛感しました。サヤ役は彼女しか考えられません。彼女のポテンシャルの高さを尊敬しています」とチョン・ジヒョンを絶賛!
原作は、押井守監督が企画協力を務めた『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(00)。人間とオニのハーフである主人公サヤは、父親を殺したオニゲンに復讐するため、秘密組織と手をくみ暗躍するオニとの戦いを繰り広げる。
セーラー服を身にまとい日本刀を振り回しながら、次々と現れるオニを倒していくサヤ。激しい動きが満載の本作は、アクション映画への出演が初めてのチョン・ジヒョンにはかなり厳しい撮影となった。
「今回の映画では、“このタイミングで足蹴りをしてください”とか、“ここで殺してください”などすべての動きが決められていました。長時間におよぶ撮影の中で、肉体的にも精神的にもつらい日々が続き、正直“もうアクション映画は2度とイヤ!”と思ったこともありました。でも、できあがった映像を見たら、とても素晴らしいビジュアルに仕上がっていたんです。つらい思いもしましたが、アクション映画の魅力を感じることができました」と、過酷な撮影現場での苦労を語った。
一方、原作には登場しない映画オリジナルのキャラクター、オニゲンを演じた小雪は、「私の役は、“人間なんて弱い者は死んでしまえ”と思ってるキャラクター(笑)。“鬼だけの世界でいいじゃん”と思っている。人間になりたくてもなれない、その葛藤の間で生きているサヤとはまったく違うステージで生きている」と登場人物の魅力をアピールした。
アジアのトップ女優がスクリーンで壮絶な戦いを展開する『ラスト・ブラッド』。劇場で2人の美しい対決をチェックしよう!【取材・文/鈴木菜保美】