トムの相棒サイモン・ペッグが語る『M:I』最新作の真相|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
トムの相棒サイモン・ペッグが語る『M:I』最新作の真相

インタビュー

トムの相棒サイモン・ペッグが語る『M:I』最新作の真相

敏腕スパイ、イーサン・ハントの活躍を描く『ミッション:インポッシブル』シリーズで、トム・クルーズ扮するイーサンの仲間の一人、ベンジー・ダン。ベンジーを3作目『M:i:III』(06)から演じる英国俳優サイモン・ペッグは、ベンジーが最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)にまで出演するキャラクターになるとは予想していなかったという。

「『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)を観たJ・J・エイブラムスから、『こんな作品(『M:i:III』)を撮るんだけど、出ない?』と電話があった。その時は一本限りの話だと思っていたけれど、JJからまた電話があって、今度は『スター・トレック』の話。その次は『ベンジーがスパイになるのはどう?』と聞かれて、アイデアが気に入ったから『いいね!』と答えた。でも当時4作目(『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』)の制作は知らなかったし、ましてや今回も出ることになるなんて思ってなかったよ(笑)」

ベンジーはイーサン率いる極秘諜報機関IMFの本部でガジェットの開発やエージェントのサポートに徹する裏方だったが、4作目から現場のエージェントに昇格。最新作では新たな活躍を見せるベンジーだが、今回は彼とイーサンとの関係に期待してほしいとサイモンは語る。

「イーサンは一匹狼でいようとするけど、自分にはチームの助けが必要だと気づくんだ。そして助けが必要な時、最初に電話をする相手がベンジー。今回の2人の関係は、共に働くスパイでありながら仕事を超えた絆もあって、演じるのが楽しかったよ。あと、重大な責任を課せられたベンジーには敵との格闘シーンもある。いつもコンピュータのハッキングをやっているベンジーの、ちょいワルな面を見てもらえるのもうれしいね」

毎回、ワールドワイドなスケールで物語が展開するのも本シリーズの魅力の一つ。最新作ではイギリス、オーストリア、モロッコを巡っているが、サイモンにとって今回最も印象に残ったロケ地はモロッコだという。

「ほとんどの撮影はロンドン近郊にあるスタジオで行われたんだけど、僕の家から30分ほどで行けたからうれしかった(笑)。でも一番よかったのはモロッコだよ。僕とトムと2人きりで、カサブランカの街を猛スピードで走り回った5日間のカーチェイスの撮影は、めちゃくちゃ楽しかった。スタントマンが僕らの代わりに演じるなんていうことは一切なかった。トムが車で暴走して、僕が助手席で叫んでいるというだけ(笑)。演技は必要なかったんだ」

本シリーズを通じて、もう10年近く共に仕事をしているサイモンとトム。トムと一緒にいると冒険のように楽しいと語るサイモンは、同じ役者として、彼のプロ意識を高く評価している。

「仕事第一でものすごく献身的だ。シーンについて話をする時、トムは観客の視点で見ている。観客がキャラクターに感情移入するにはどうするべきかを考えたり、役者本人がアクションを演じることで、観客に本物の体験をしてほしいと願っているんだよ」【Movie Walker】

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