ハリウッド2大タイトルで活躍するサイモン・ペッグとは?
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)でトム・クルーズ扮する敏腕スパイ、イーサン・ハントの相棒ベンジー・ダンを演じるサイモン・ペッグ。90年代にコメディアンとしてキャリアをスタートさせた彼は、いまや『スター・トレック』シリーズ、『ミッション:インポッシブル』シリーズといったハリウッド大作にレギュラー出演するスター俳優になり、同時に『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)などイギリス映画で脚本家としても活躍している。サイモンは自身のキャリアの成功は、J・J・エイブラムスのおかげだという。
「JJはイギリス映画の大ファンで、ハリウッドで影響力を持つプロデューサー、そして監督でもある。イギリスで僕と仲間がやってきた小規模の作品を観て、僕をハリウッドに連れて行ってくれた。彼を通じて僕はハリウッドでの成功を得ることができたんだ。いまだに信じられないよ。狂気の沙汰だ!彼には本当に感謝しているよ」
16年公開予定の『スター・トレック』最新作で、サイモンはスコッティ役での出演はもちろん、脚本家としても参加している。取材時、5週間後に撮影が迫っているとのことだったので、脚本の進み具合について聞くと、とても順調だと自信をのぞかせた。
「ちょうど共同脚本家のダグ・ユングとの長い打ち合わせを終えたばかりなんだけど、なにか壁を打ち破った感じがするよ。ストーリーとプロットの面で大きな躍進を遂げたと思う。どんなバランスの作品にするかを模索するというのが、最も大きなチャレンジだったけど、いまはすごくうまくいっていると思う。とても興奮しているよ!」
『ミッション:インポッシブル』のベンジーと、『スター・トレック』のスコッティ、どちらもガジェットを開発する才能に長け、主人公を全面的にサポートするというキャラクター。サイモンが親近感を抱くのはどちらのキャラクターなのだろうか?
「ベンジーのほうが僕に近いものがあると思う。彼はスパイのトレーニングを終えたばかりの新米だけど、スコッティはスターシップに25年間も乗っているベテラン。もっと経験を積んでいろいろわかってくる感じだろうね。あと、スコッティはスコットランドなまりがあるから、セリフを考えながら演じないといけないという意味では難しいかな。でも、僕はどちらの役もとても愛しているし、演じるのが楽しいよ」
もし今後、『ミッション:インポッシブル』の脚本のオファーが来たら、ベンジーやイーサンにどんなことをさせたいか、サイモンに聞いてみると、「答えるのが難しいけど、いい質問だね」と笑顔を見せた。
「今回、ベンジーとしても、すごくたくさんのことをやらせてもらったから、ほかにやりたいことは残っていないような気がする。もちろん、スタントはもっとやりたい。身体を使うことは大好きだし、楽しいからね。脚本に『ベンジー、窓から飛び降りる』などアクロバティックなシーンがあると、ワクワクするよ!イーサンがいままでのアクションを超えるには…大気圏外に行くこと以外、思いつかないな(笑)」【Movie Walker】