是枝監督『空気人形』は賞を逃す―第62回カンヌ国際映画祭

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是枝監督『空気人形』は賞を逃す―第62回カンヌ国際映画祭

11日間にわたり開催されてきた第62回カンヌ国際映画祭が、24日(現地時間)閉幕した。

ある視点部門に出品されていた是枝監督の『空気人形』(秋公開予定)は好評価だったが、残念ながら賞を逃した。結果は以下のとおり。

●ある視点賞『Dogtooth』ヨルゴス・ランティモス監督

●審査員賞『Politist,Adjectiv』コルネリウ・ポルンボワ監督

●特別賞『No One Knows About Persian Cats』パフマン・ゴバティ監督、『Father Of My Children』ミア・ハンセン・ラブ監督

また、短編部門は長編部門とは別の審査員によって審査される独立した部門。こちらにもパルム・ドールがあり、結果は以下のとおり。

●パルム・ドール『Arena』ホアオ・サラビザ監督

●スペシャル・メンション『The Six Dollar Fifty Man』マーク・アルビストン監督&ルイス・サザーランド監督

そして、監督週間と批評家週間の二つの並行週間で上映される作品の中から処女作だけを対象とした“カメラ・ドール賞”は、ある視点部門より『サムソンとデリラ』のワーウィック・ソーントン監督に。同じくスペシャル・メンションには監督週間から『Ajami』のスカンダー・コプティ監督&ヤロン・シャニ監督が決定した。

この他にも映画学校の学生作品を対象とするシネフォンダシオン部門では1位〜3位までが決められ、監督週間・批評家週間ともにそれぞれグランプリを選出するほか、キリスト教協会が選ぶエキュメニック賞、国際批評家連盟賞なども選出される。期待される新人俳優に贈られるショパール賞は『愛を読むひと』のデビット・クロスが受賞した。【シネマアナリスト/まつかわゆま】

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