バレエ王子・宮尾俊太郎、過去の苦労と今の充実感を告白
ノルウェーを舞台に、プロのバレエダンサーを目指す3人の少年の4年間を追った青春ドキュメンタリー映画『バレエボーイズ』が8月29日に公開。ヒューマントラストシネマ有楽町で、本作のオフィシャルサポーターも務める K-BALLET COMPANYの実力派バレエダンサーグループBalletGents(バレエジェンツ)の宮尾俊太郎が、初日舞台挨拶に登壇した。
『バレエボーイズ』を観た感想について宮尾は「まず、懐かしいなと思いました。また、バレエというシビアな世界が描かれていて、運命に翻弄される3人が進まざるを得なくて進んでいく。最後のシーンのルーカスくんの表情が印象的でした」と語った。
宮尾は、バレエダンサーを目指したきっかけについて「テレビで、熊川哲也さんが出演されているのを見て、衝撃を受けました。バレエって、こんなに格好良いんだと思って」と、興奮しながら話す。
さらにオーディションに何度も落ちたりしたという辛い過去にも触れ「自分の存在価値がなくなるような気持ちにもなりました」と言葉をかみしめた後「辛い経験もありましたが、僕はバレエを通して、すべての人と出会い、いろんな経験もさせてもらっているので、いまの自分があるのもすべてバレエのおかげだと思っています」と心から感謝した。
さらに、これからバレエダンサーを目指す人々に「バレエは生まれ持った条件とビジュアル的要素が必要で、役も変わるし、冷酷な世界でもある。それでもきっと頑張っていれば花開く道が存在する。何があってもめげずに好きなものへの情熱を忘れずに向かっていってほしい」と激励のメッセージを贈った。【取材・文/山崎伸子】
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