矢崎仁司がキスの映画を監督「無性にキスしたくなる」

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矢崎仁司がキスの映画を監督「無性にキスしたくなる」

『三月のライオン』(92)の矢崎仁司監督作『×××(キス キス キス)』の初日舞台挨拶が、9月5日に新宿 K’s cinemaで開催。本作は、新人脚本家 5人が矢崎監督にオリジナル脚本を持ち込み、生まれたという異色のプロェクトだ。キャスト11名と登壇した矢崎監督は「実はまだ完成した映画を(スクリーンで)観てなくて」と恐縮しながらも「ラッシュフィルムを観たら、無性にキスをしたくなりました」とアピールした。

5つの脚本は短編「儀式」「背後の虚無」「さよならのはじめかた」「いつかの果て果て」「初恋」となってつながり、キスの物語となった。舞台挨拶に登壇したのは、矢崎監督、柿本光太郎、加藤良輔、川野直輝、草野康太、塚田美津代、中丸新将、荻野友里、松本若菜、安居剣一郎、吉田優華、涼香の12名だ。

「儀式」に出演した松本若菜は「それぞれのキスに見応えがありました。でも、『儀式』がいちばん好きだなと」と自身の出演作をプッシュする。同作に出演した加藤良輔は「僕もまだ観てないんですが、キスがしたいですね。やっぱりそこに尽きるなと」とコメント。

「背後の虚無」に出演した柿本光太郎は「僕は同性愛者の役だったけど、かわいいなと思いました」と笑顔で感想を述べると、相手役を務めた安居剣一郎は「僕のキスは、光太郎とだったので、状況によってキスの仕方も違うんだなと思って興奮しました」と感想を語った。

矢崎監督は「スタートかけるとキスが始まる。どこでカットをかけようかと。このままほおっておけばいいかとも思いました(笑)。素敵なキスは、見ていて得したような気分になります」とご機嫌な笑顔を見せた。

また、最後に矢崎監督は「珍しい作品で、宣伝も配給もないから、大胆なチラシやポスターができたりしました。できれば広げてください」と力強く訴えかけた。【取材・文/山崎伸子】

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