内野聖陽、「芝居がでかい」と言われ憤慨

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内野聖陽、「芝居がでかい」と言われ憤慨

野性時代フロンティア文学賞を受賞した同名サスペンス小説を映画化した『罪の余白』の初日舞台挨拶が10月3日にTOHOシネマズ新宿で開催され、内野聖陽、吉本実憂、谷村美月、葵わかな、大塚祐吉監督、主題歌を担当した金魚わかなが登壇。内野が「いろいろなものを投げかけてくれる作品。すごい作品に参加させてもらった」と胸を張ってアピールした。

本作は、芦沢央の同名小説を原作に、娘を亡くし暴走していく父親と美しくも邪悪な女子高生が繰り広げる心理戦を描くサスペンス。第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞した吉本が、内野演じる男を執拗に追い込み、残忍な行動を繰り返す女子高生を演じている。

憎悪や恐怖を映画に刻みつけるため、撮影前にはキャスト陣そろって、傷つくような言葉を言い合う“傷つけるエクササイズ”なるリハーサルを行ったそう。内野は「こいつを傷つけようというエクササイズ」と振り返り、「(監督から)内野さん、なんでそんなに芝居がでかいんですかとか、パーソナルな傷つけ方をされた」と告白。「こんちくしょうめ!と思った」と笑いを交えて明かしていた。

続けて大塚監督が「実憂ちゃんにも、芝居が下手になる専門学校に行ったのとかひどいことを言っていました。それが作品にいい影響を与えたと思います」と意図を語ると、内野も「メラメラしていました」とエクササイズによる効果に満足げな表情を見せていた。

追い詰める役、追い詰められる役として、SとMとも思える関係性を演じた内野と吉本。内野自身は「僕はきっとSです。でもどこか、すごい人にいじめられたいという部分もある」と激白。吉本は「ご想像にお任せします」とかわそうとしたが、内野は「絶対にSでしょ!いじめることで快感を感じていたわけだから」と劇中でいじめられた側としての思いをぶつけていた。

緊張感を大事にするために、撮影中は「あえてしゃべらなかった」という二人。撮影が終わってから、内野の本当の人柄に触れた吉本は、「内野さんから笑顔が出るんだなと思った。笑いかけてくださるのがすごくうれしかった」とにっこり。内野は「もう終わりましたので、これからどんどん笑いかけますから!」と大きな笑顔で応えていた。【取材・文/成田おり枝】

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