故ジョブズの妻がレオに「夫を演じないで」
アップル社の共同設立者スティーブ・ジョブズの妻が、レオナルド・ディカプリオに「夫の役を演じないで」と直談判していたことがわかった。
故スティーブ・ジョブズの妻、ローレン・パウエル・ジョブズは、ダニー・ボイル監督が亡き夫の伝記映画を撮ろうとしていることを知り、主演候補と囁かれていたレオナルドに自ら電話して出演しないように懇願したという。彼女はレオナルドだけでなく、クリスチャン・ベールにも同様の電話をかけていたそうだ。
「ローレン・ジョブズはレオに電話をかけて『夫の役を演じないで』と言い、クリスチャンにも同じことを言った」と関係者がHollywood Reporterに明かしている。
彼女はボイル監督が自分の夫の伝記映画を作ること自体に反対だったそうで、映画そのものを潰そうとしていたと関係者は証言している。結局、同作の主演に落ち着いたのはマイケル・ファスベンダーだったが、そうした事情もあったためか、彼はジョブズ役を演じるにあたってひどく緊張したと話している。
「僕はテクノロジーには弱い人間だからね。アップルの製品は使っているけど、彼を深く理解していなかった。僕は緊張していた。ひどく緊張した。それは大変なチャレンジだったよ。セリフの数だけでも凄かったし。僕は全然スティーブ・ジョブズに似てないしね。『僕は全く彼みたいに見えない』とボイル監督に言うと、彼は『僕はそっくりさんを探しているわけじゃない。彼の本質を演じてほしいんだ』と言ったんだ」とファスベンダーは語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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