声優・花守ゆみりの未来への第一歩に種田梨沙も「貴重ですよ!」
第28回東京国際映画祭パノラマ部門作品『ガラスの花と壊す世界』(2016年1月9日公開)の舞台挨拶が10月29日に新宿バルト9で開催され、声優の花守ゆみり、種田梨沙、石浜真史監督、プロデューサーの石原良一が登壇。初の劇場アニメで初の主演を飾った花守が「初めてのことだらけの作品。温かな皆様に支えられて、ファンの皆様にも支えられてこの場に立つことができていると思います。この映画は私にとってかけがえのない経験」と感激の面持ちで語った。
本作は、一般公募したアニメ化大賞の第一弾アニメーション映画。「知識の箱」と呼ばれる無重力空間を舞台に、戦いを繰り広げる少女たちの姿を描く。花守は「うれしかったんですが、リモ役が務まるかすごい不安だった」と大役への不安を告白し、「現場に入って声を当てていって、どんどんこの世界のことが好きになっていけた。リモちゃんを演じられてよかった。未来へ進む一歩になったと思います」と未来を見つめてコメント。種田は「貴重ですよ。ここが初の舞台挨拶になるんですもんね」というと、花守もうれしそうな笑顔を見せていた。
デュアル役の種田は「感情の起伏が一番、少ないキャラクター」と役柄を分析し、「いろいろなことを吸収していく中で、人間や人間の世界を知っていく。その過程がすごくよかった」とにっこり。「前向きなメッセージがつまった作品で、大切にしたいものや夢とか友情とかそういうものが、自分の中にもあるなと思って心に刺さった」と込められたメッセージに共感していた。
最後には花守が「夢を持つことの大切さを私にも教えてくれた作品」と挨拶。「人生の中でたくさん悩むことはあるけれど、夢を持つことで前に進むことは絶対にできると改めて教えていただいた。皆さんにもそう思っていただけたら幸いです」と心を込めると、会場からも花守の新たな第一歩に温かな拍手が送られていた。【取材・文/成田おり枝】