美女から事故までシャイアが激白!『トランスフォーマー』の現場

インタビュー

美女から事故までシャイアが激白!『トランスフォーマー』の現場

今、もっとも勢いがある若手スターと言っても過言ではない。『トランスフォーマー:リベンジ』(6月20日公開、19日先行上映)の主演スター、シャイア・ラブーフのことだ。

“スピルバーグの秘蔵っ子”と言われていたシャイア。今や彼は『ディスタービア』(07)、『トランスフォーマー』(07)、『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(08)、『イーグル・アイ』(08)とメガヒット作を連打するドル箱スターとなった。今回は、現在待機中の続編『トランスフォーマー:リベンジ』についてインタビュー!

車やバイクなどのいろいろなものが形を変えて“トランスフォーマー”になる本シリーズ。続編では60体以上のトランスフォーマーが登場し、アクションシーンの迫力も数段アップしている。シャイアは劇中でCGのトランスフォーマーと共演しているが、なかには小さなタイプのものが彼の鼻の穴をこじあけようとするような細かい動きがたくさんある。ブルースクリーン(後でCG合成をするために撮影時に使う背景)での撮影の苦労について尋ねると、意外なコメントが返ってきた。「実は今回、ブルースクリーンは一切使ってないんだ」。え? それってどういうこと?

「今回、ブルースクリーンをまったく使わないという新しいテクノロジーを導入したんだ。もちろん、あのシーンはけっこう大変だったよ。誰もいないのに、テーブルの上に自分だけが乗っかり、想像力を駆使して演じることに変わりはなかったから」

具体的にどんなふうに演じたのだろう? 「タイミングを計って、たとえば“1”で手の部分が自分の鼻のなかに入ってくる。“2”、“3”でそれが上にいって、“4”でのどから出てくる、といった感じで動きが決まってる。バレエやダンスの振り付けを覚えるようなもので、カウントに合わせて動いていくんだ」

前作でガールフレンド・ミカエラ役を好演したセクシー女優、ミーガン・フォックスも続投。さらに今回、彼が扮したサムが、もうひとりの美女、イザベル・ルーカスから迫られ、“両手に花”状態になるシーンもある。「撮影はとても楽しかったよ。あれだけ美しい女性が周りにいると怖れをなしてしまいそうだけど、彼女たちはあくまでも普通にふるまってくれたから。でも僕は、そのへんの22歳の男の子と同じ目ももっていたから、時折り、想像上のマーメイドと競演してるような感覚を味わってたよ」

ミーガンと再び競演し、サムとミカエラ同様に、彼女とのパートナーシップも深まったのでは? 「演じる相手と相性が合うといいな、と僕はいつも思ってる。そういう意味で、ミーガンはとってもやりやすかったし、すごく才能のある女優さんだとも思う。ただでさえ現場は男だらけの環境で大変だったのに。海軍の空母での撮影日には、大勢の男たちに囲まれたこともあったんだ。でも、彼女はそんな状況も乗り越えてやってたよ。本当に強い人だね。走るのも速くて、常に僕と同じスピードで走っていたし(笑)」

サムたち登場人物も、アクションも、CGも、すべてが前作よりパワーアップしている続編『トランスフォーマー:リベンジ』。シャイア自身も成長著しいが、そうさせたのは、彼自身が撮影期間に起こした、酒気帯び運転の事故も大きかったようだ。共演のイザベル・ルーカスが同乗していたので、スキャンダルとなったのだが。

「事故を起こしてケガをしたとき、マスコミから攻撃を受けたんだ。だからこそ、そのとき僕自身も心の成長をしなければいけないと思ったよ。自分が起こした事故だから、なんとしてでも自分で乗り越えなくちゃという謙虚な気持ちになった。これだけの規模の映画になると、関われるだけでも大変なことだし。だから、今回サムと同様に、シャイア・ラブーフ自身も成長できたんじゃないかな」

通常、こういったスキャンダラスな話題に、当の本人がふれること自体が珍しい。とにかく素直でまっすぐ。スピルバーグやマイケル・ベイなどの大物監督がこぞって彼を起用したがる理由は、そんな彼の姿勢も買っているからではないか。今後も今のまま、ますます俳優としてビッグになっていってほしい!【MovieWalker/山崎伸子】

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