たけし、西島秀俊のスイーツ好きアピールに「役割が逆」と苦笑い

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たけし、西島秀俊のスイーツ好きアピールに「役割が逆」と苦笑い

映画『女が眠る時』(2月27日公開)の特別試写会が1月16日に丸の内TOEIで開催され、ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、新井浩文が登壇。『劇場版MOZU』でも共演したたけしと西島が、息の合ったやり取りで会場を笑わせた。

本作は、『スモーク』(95)のウェイン・ワン監督による魅惑のミステリー。たけしにとって、自作以外では12年ぶりの主演映画となったが、たけしは「本当は西島くんが主役だったんですが、撮影の間に台本がミスプリかなんかで、主役の座に私の名前が書いてあって。いつの間にか主役になってしまいました」と挨拶。会場の笑いを誘った。

あらゆる解釈ができる映画となっているそうで、自分の思う「本作のキーワード」を聞かれた一同。たけしは「SMAPのトラブルです」と爆弾発言を放ち、会場も大爆笑。西島は「いまのいいんですか?」と驚きつつ、「観客参加型の心理サスペンス」と回答していた。

また、「抑えられない好奇心」がテーマとなることから、「自身の抑えられない好奇心」を直撃されると、たけしは「パンツの中身です」とキッパリ。爆笑をさらったが、続けて「巨匠と言われた人の作品を見ると、『どういう発想でこんな絵が描けたり、映像が撮れたのか』と好奇心が湧く。黒澤さんやピカソとか、素晴らしい芸術家たちにも、我々の届かないような好奇心があって、そうやって文化は脈々と流れて大きなものになっていくんだと思う」と真剣に答えた。

一方の西島は「新しい甘いものが世の中に出てくると、気になります」とにっこり。直前に真面目な回答をしたたけしは「なんだか役割が逆になっちゃったな」と西島のサービストークに困り顔だ。息の合ったやり取りを見せる中、たけしは「日本を代表する役者さんなんで、同じ画面に出ることが光栄。死んだお袋に見せたいな」とジョークを交えながらも、西島と共演を重ねられたことにうれしそうな表情を見せていた。

すると西島は「北野さんと共演したときに、いつも『何か参考にしてやろう』と思うんですが、他の役者さんと全然レベルの違うところで演技をされているので、正直なところ参考のしようがない」と、たけしの存在感に圧倒されていることを告白。「生き様が役を超えている。遠くから『すごいな』と思って見ている」と受ける刺激を明かしていた。【取材・文/成田おり枝】

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