蒼井優が山田洋次監督作の原案!「先生と呼んで」
山田洋次監督待望の喜劇『家族はつらいよ』(3月12日公開)の完成報告会見が、1月19日に有楽町・朝日スクエアで開催され、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、山田監督が登壇した。蒼井の知り合いに起こった熟年離婚問題を原案にした映画ということで、山田監督は「原案を、蒼井優にしなければいけなかったかな」と笑顔で語った。
橋爪は「蒼井優・原案ですから。蒼井が『これから私のこと、先生って呼んで』と言っていた。空いた口がふさがらなかったけど、これから“先生”と呼ぶことにします」と言うと、会場が爆笑。
蒼井は首と手を大きく振って否定しながら「私というよりも、ちょっと笑ってしまうほどの不幸が起きた友人の話が原案なので。正直なところ、私が原案ではないんです」と苦笑い。
山田監督が「でも、あなたが興味をもって覚えていたわけですから」と言うと、蒼井が「じゃあ、“先生”と」とノリを合わせた後、「いやいや」と恐縮した。
山田監督はタイトルについて「『東京家族』(13)の時、最初は『脱線家族』や『失速家族』など、みんなで笑い話をしていたけど、その時、寅さんのことを思い出しました。寅さんも家族の物語ですから、テーマとしては同じなんじゃないかと」と『男はつらいよ』シリーズへの思い入れを語った。
『家族はつらいよ』は、山田洋次監督作『東京家族』の家族8名と山田監督が再集結した喜劇。突然の両親の離婚問題に揺れる子供たちが繰り広げる騒動を描き出す。橋爪功と吉行和子が離婚の危機を迎えた熟年夫婦を演じる。【取材・文/山崎伸子】
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