『あぶ刑事』舘ひろしが柴田恭兵や木の実ナナに「泣かないで」
「あぶデカ」シリーズ最後の映画『さらば あぶない刑事』の初日舞台挨拶が、1月30日に丸の内TOEIで開催。舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、ベンガル、伊藤洋三郎、長谷部香苗、菜々緒、木の実ナナ、村川透監督が登壇。木の実が挨拶時に思わず感涙すると、舘が「泣かないで♪」と自身のヒット曲のフレーズを歌い、拍手に包まれた。
舞台挨拶では、期間限定で発足した映画公式ファンクラブの会員からのメッセージが集められた、巨大なメッセージボードも披露された。柴田がそれを見て「泣きそうです」と言うと、舘はまた「泣かないで♪」とおちゃめに笑顔を見せた。
30年続いた「あぶない刑事」は、それぞれにとってどんな存在だったのか?舘は「この作品は代表作の1つですし、やっぱり柴田恭兵という俳優との出会いだった。恭サマに会えて、影響をいっぱい受けて、その後の作品ができるようになった自分がいました」と柴田に感謝する。
柴田も「舘さんに会えて良かった。大下勇次は、舘さんに会って生まれました。本当に懐の広い、大きな存在の舘さんに会えて良かった」と舘への思いを語った後、浅野や仲村たち他のキャストやスタッフたちにも感謝した。
浅野は「『あぶ刑事』は、いつでも帰れるところ。刑事部屋のみんなとはいつでも会えると心で思ってないと、なんだか寂しい。自分の心の実家です」と言うと、仲村も「『あぶ刑事』で関わった人たちが僕の故郷。いろんなことを教わりました」と感慨深い表情で語った。
最後に、舘たちは、テレビドラマ放映時の1986年製のシャンパンを手にしてフォトセッションを行った。柴田は「みなさんに支えられてきましたが、これで最後です。でも、アンコールの声が聞こえたら。夢で会いましょう」と笑顔を見せた。舘は「本当に出会えて良かった。感謝を申し上げたい」と締めくくった。
『さらば あぶない刑事』では、港警察署捜査課の刑事コンビ、タカこと鷹山敏樹(舘ひろし)と、ユージこと大下勇次(柴田恭兵)が、定年退職を5日後に控えていながらも、ヨコハマに進出してきた中南米の犯罪組織に立ち向かう。1986 年のテレビドラマ放映開始から30年、2005 年の劇場版から11年ぶりの新作となった。【取材・文/山崎伸子】