3Pに変態プレイ!?濃厚なセックスシーンを3Dでどう描く?
若いカップルの愛とセックスを、3Dを用いて描いたギャスパー・ノエ監督最新作『LOVE 3D』(4月1日公開)。ノエといえば、その過激な描写で作品を発表するたびにセンセーションを巻き起こす鬼才監督だが、本作でもその露骨なセックス描写が賛否両論を呼んでいる。今回はそんなスキャンダラスなシーンを写真と共に紹介したい。
妻子を持つ青年マーフィーが、かつての恋人エレクトラとの2年にわたる蜜月を別れから遡ってゆく形式の本作。愛し合う若いカップルの情熱がスクリーンのいたるところにあふれ出ている。
2人の情熱が爆発しているのが、冒頭から延々と映し出される主人公と元恋人らとの濃厚なセックスシーン。後ろからエレクトラを抱き寄せ首元に顔をうずめるマーフィーと、快楽に身をゆだね髪を掻き揚げながら恍惚の表情を浮かべるエレクトラ。2人の荒い息づかいがこっちまで聞こえてきそうな濃厚な絡みや、下着姿で四つん這いになるエレクトラをファインダー越しにマーフィーが見つめる…といったちょっぴり変態チックなプレイまで、余すところなくカメラは映し出していく。
まるでスクリーンから飛び出してくるかのような射精シーンの接写に、乱交、3Pなどきわどい描写も多かったため、昨年のカンヌ映画祭で物議を醸したことも記憶に新しい。だが、「肉体的にも感情的にも行き過ぎた、愛し合う若いカップルの情熱を丸ごと描きたかった」というノエ監督の言葉通り、露骨なセックス描写だけでなく、若いカップルの甘く微笑ましい日常の悦びや切なさ、そして残酷さといったすべてを包括した愛が描かれている。
「これまで映画ではめったに許されなかったものを撮りたかった」という監督の言葉通り、3Dによって思わぬものが飛び出してくる驚きの映像をぜひ劇場で体感してほしい。【トライワークス】