「好きな俳優ばかり!」僕街の原作者が映画を絶賛
現在、公開中の映画『僕だけがいない街』。本作は、三部けいの人気コミックを藤原竜也と有村架純の共演で映画化したミステリーだ。今回は、この原作者である三部にインタビューを敢行!完成した本作に対する感想や配役について聞いた。
本作では、自分の意志とは無関係に、身近で起きる事件の直前へとタイムスリップしてしまう特殊な現象に巻き込まれる主人公、藤沼悟(藤原竜也)が、連続誘拐殺人事件の解決に奔走する姿が描かれている。バイト仲間の片桐愛梨を演じるのは『ストロボ・エッジ』(15)、『映画 ビリギャル』(15)が連続ヒットした有村架純。悟の母親役は石田ゆり子が演じる。
コミックスは第1巻から第7巻までを含め、累計発行部数295万部を突破した。人気コミックを紹介する「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」では3年連続ランクイン。ベストセラーになっている。
そんななかでの実写映画化となったが、制作チーム曰く「(原作者の三部は)この実写映画化に対して非常に協力的でした。すべてを制作チームに任せてくれました」とのこと。
一方の三部も「監督が平川雄一朗さんでしたし、制作前に話しているなかで信頼して任せて大丈夫と思ったので、映画の製作陣に好きに作ってほしい、ルールも好きに解釈していいとお伝えしました」と、映画化の際のやりとりを明かし、「最初から、映画は少し違う感じにはなるだろうと思っていました。2時間という尺に収めないといけないから要素を絞って作るのかなと。とはいえ、食事のシーンであったり自分が大事にしている部分はしっかり描かれていて嬉しかったですし、テーマ的にも同じなので、作品間の距離は感じなかったですね」と笑顔を見せる。
そして、配役に関しては「すごく良かったです。出ている役者さんが好きな俳優さんばかりで」と絶賛。大人の悟役が藤原竜也に決まったことについては「藤原さんにやってほしいなと思っていたぐらいでした。もともと好きな役者さんだったので、実際に決定を聞いてすごく嬉しかったです」と喜び、「映画では別の見せ方があると思っていたので、映画になって悟のイメージが変わったら変わったでいいと思っていました。なので、藤原さんが演じた悟は、俺が書いた悟そのものではないとは思うんですけど、違和感ないところがすごいなと。うまい役者さんって、濃い人でも役をしっかり掴んでやってしまう。藤原さんはそういうタイプの役者さんだと思っていたので、言うことナシでした(笑)」と、満足げに語る。
さらに、子役の演技にも太鼓判。「中川翼君もよかったですね。(悟の子ども時代を演じた)今回の彼の役柄はチャレンジだったと思うのですが、すごく感心しました。鈴木梨央ちゃんもすさまじかったですね」【Movie Walker】