宮迫博之&安田章大、狂言師・萬斎のイメージに恐怖?

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宮迫博之&安田章大、狂言師・萬斎のイメージに恐怖?

異色の謎解きミステリー『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(4月29日公開)の完成披露舞台挨拶が3月27日、丸の内TOEIで行われ、出演者の野村萬斎、宮迫博之、安田章大、杉咲花、木村文乃、ちすん、高畑淳子と、脚本を担当した古沢良太、監督の金子修介が登壇した。萬斎のイメージを宮迫と安田は「狂言師の方はどんな性格かわからんですもんね」と口を揃え、萬斎は「両サイドから関西風のね…」と勢いにタジタジだった。

本作は近年では珍しいオリジナル脚本作品。『探偵はBARにいる』シリーズ、「リーガル・ハイ」シリーズを手掛ける古沢が脚本を書き下した。萬斎をイメージして脚本を執筆したという古沢は「変な人なんじゃないかと思ってい、実際お会いしたら想像以上に変な人だったので、変な主人公にしようと。萬斎さんという人がいかに変な人かを全国の人に知っていただかないといけないと書きました」と本作誕生のきっかけを明かした。

共演者も萬斎の印象を「やっぱり変な方。狂言師の方で初対面だったので、お堅いのかなと思ったのですが、僕よりもおしゃべりしますし、“漫才師役やるんだ。ちなみに僕、萬斎”とビックリすること言う。言い合いのシーンでは狂言師の口調になって、監督に注意されていた」(宮迫)、「めっちゃ怖いだろうなと心構えをして、メイクをしているところに挨拶へ行ったら“おはよう”が怖くて、帰るときはフランクに返してくださって。そのあとは話しかけても、優しいんやなと気づいてからはずっとおしゃべりさせてもらっていました」と明かす。

一方、女性陣は「クランクインした日に萬斎さんがハンバーガーを食べていて、“ハンバーガー食べるんだ”って思いました」(杉咲)、「クールで寡黙なイメージを持っていたんですけど、実は虫眼鏡を持った少年のような心を持っている方。物事やお話に前のめりに関心があってキラキラしている。思っていたよりもかわいらしい」(木村)と、萬斎のギャップに驚きだったようだ。

元お笑い芸人で、残留思念を読み取れる超能力者のネガティブな男を演じた萬斎は「プロのお笑い芸人と本当にお笑い芸人をさせてもらえて思い出になる。引きこもり(の役)は、姿勢作りやボソボソと話さないといけないのが新鮮でした」と振り返る。

マイティーズという漫才コンビを組んでいた萬斎と宮迫のコンビ感について、高畑は「売れるのは難しいと思う、水と油のような両極のふたりをよく組ませたなと。超売れっ子のお笑いをやっている宮迫さんがお笑い芸人を演じて、そこから一番遠い萬斎さんと組む、絶妙のキャスティング」、金子監督も「お笑いのステージで鍛えた宮迫さんが、萬斎さんの狂言師としての実力を引き出して、間をうまくとらえる、違和感なくいいコンビだと思います」と絶賛だった。狂言とお笑い。普段は異なるフィールドで活躍する萬斎と宮迫の“コンビ”に魅せられるだろう。【Movie Walker】

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