坂本龍一、『レヴェナント』の音楽は「でかすぎじゃないかな」と大喜び|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
坂本龍一、『レヴェナント』の音楽は「でかすぎじゃないかな」と大喜び

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坂本龍一、『レヴェナント』の音楽は「でかすぎじゃないかな」と大喜び

レオナルド・ディカプリオが、5度目のノミネートで悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)の特別試写会が、4月7日に恵比寿ガーデンホールで開催。本作の音楽を手掛けた坂本龍一がゲストとして登壇し、ピアノの生演奏を披露した。坂本は本作を手掛けたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督について「音楽に対する耳とセンスが無茶苦茶良い!」とうなった。

「僕と10年以上一緒にコラボレーションしているドイツ人のアルヴァ・ノトも今回関わってくれたけど、彼も驚くほどイリャリトゥの耳が良くて。そういう精度の高い耳で聴いて、ああだこうだ言ってくるので、非常に困る(苦笑)。監督になる前はラジオDJをやっていて、いろんな音楽をよく知ってるし、音に関しての感性が鋭い。びっくりしました」とうれしそうに言った後「友だちとしては面白い人です」とも語った。

イリャリトゥ監督については、監督デビュー作『アモーレス・ペロス』(00)の時から注目していたと言い、本作の映像についても絶賛する。「大好きな監督だったので、万が一、また、依頼してくれたら喜んでやります。こんなに力のある人が、どんどん次のものを目指していくので、興味深い」と称えた。

また、完成した映画の音楽については「予想よりも音が大きかった」と驚いたと言う。「映画によっては、うんと音を下げられて、聞こえないことがいっぱいあるけど、今回はでかかった。ちょっとでかすぎじゃないかなと心配したりして。でも、うれしかったです」とおちゃめに笑った。

『レヴェナント:蘇えりし者』は、熊に襲撃され、過酷な自然にさらされながらも生き延びたハンター、ヒュー・グラスの実話を、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化したサバイバル劇。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督は、65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続のアカデミー賞監督賞を受賞した。【取材・文/山崎伸子】

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