こだわり抜かれたビジュアルの秘密が明らかに!『ボーダーライン』メイキング映像解禁
暴力、麻薬、死が日常と隣合わせに存在するアメリカとメキシコ国境の町を舞台に、極秘任務に挑むFBI捜査官の姿を描くサスペンス・アクション『ボーダーライン』(4月9日公開)。本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督や撮影のロジャー・ディーキンスが徹底したリアリズムと、プロダクションデザインを語る特別映像が公開された。
『プリズナーズ』『灼熱の魂』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、その手腕が高く評価されているヴィルヌーヴ監督がメガホンをとり、『ショーシャンクの空に』『007 スカイフォール』の名匠ディーキンスが撮影を務めるという黄金タッグが実現した本作。ヴィルヌーヴ監督は、力強い脚本に惹きつけられ、観客には映画のシーンで起きていることをリアルに感じてもらいたい、と語る。
撮影監督のロジャー・ディーキンスは、「80年代にメキシコの国境を題材にして多くの写真を撮っているアレックス・ウェブ(マグナムフォトなどで活躍するアメリカ人写真家)の作品を参考にした。構図のセンスや色の使い方はすばらしいと思う」と語っている。照明の使い方、キャラクターや色彩、光と闇について、冒頭のスワット車両で捜査現場へ向かうケイト(エミリー)のシーンの様々なプロセスを経て作られた制作秘話は必見だ。
なお先日、本作の続編『sicario2(原題)』の制作決定が発表され、テイラー・シェリダンが本作に引き続き脚本を担当し、エミリー・ブラント×ベニチオ・デル・トロ×ジョシュ・ブローリンの続投が予定されていることが明らかになった。ヴィルヌーヴ監督は『ブレードランナー』続編があるため、監督を再び務めるのかどうかはまだ正式に発表されていないが、制作には携わる模様。まずは最高のスタッフ&キャスト陣によって作り上げられた本作を堪能しつつ、続編の公開を楽しみに待ちたい。【Movie Walker】