「女優として成長」したスカヨハが明かす、ハマり役への思いとは?
日本でもセクシーな魅力で人気のハリウッド女優、スカーレット・ヨハンソン。現在大ヒット公開中の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、おなじみのブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)役で華麗なアクションもこなし、相変わらずの魅力を存分に発揮しているが、そんな彼女がすっかり“ハマり役”となった自身の役柄と演技について語った。
スカーレットがブラック・ウィドウを初めて演じたのは『アイアンマン2』(10)でのこと。その後も『アベンジャーズ』(12)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)に同役で出演している。初登場から既に6年が経っているが、こうして同じキャラクターを演じ続けることは、意外にも彼女のキャリアの中で初めてのことだという。
「ブラック・ウィドウが成長するように、私自身も彼女とともに成長できたと思う。同じキャラクターを何年にも渡って演じるのは私のキャリアの中で初めてのことなの。それにブラック・ウィドウというキャラクターを作り上げるのに私の意見もかなり取り入れてもらったわ」と、役柄に対して強い思いを抱くようになっていることを明かしている。
またスカーレットは、女優として大切としていることがあるそうで、「どんな映画でも役者として変わらないことがあるわ。それは“なぜ今私はここにいるのか”ということよ。ここで監督や共演者から何を得ようとしているのか忘れないようにしているわ。キャラクターの動機を考えてアプローチするように心がけているの」と女優としての信念を語る。
アイアンマンとキャプテン・アメリカの対立によってアベンジャーズが二分してしまうさまを描いた『シビル・ウォー』では、ブラック・ウィドウがアイアンマンの意見に賛成するというファンにとっては意外な展開が繰り広げられるが、この点についても監督と時間をかけて話し合い、自分なりの考えを役柄にも反映させたそう。
「ブラック・ウィドウがアイアンマン側につくことに、実は私も意見を言わせてもらったの。彼女は冷静に物事を処理できるし感情に流されない。だから戦略的な思考で、地に足のついた選択をすると思ったわ」。スカーレットも「普通に考えればキャプテン・アメリカ側につくのが彼女らしい」というが、利益よりも他人のことを優先して行動する性格で、感情を抑えてアイアンマン側につくという決断こそが正しいのだ。
そして、「キャラクターとともに成長できるチャンスをもらえたことはとても貴重なことだと思う。幸運なことにブラック・ウィドウというキャラクターはまだ完成していない。今後も挑戦し続けるわ」と、これからも同役を演じる“挑戦”は続いていくと語ったスカーレット。女優として成長を続ける彼女が見せる、年月を重ねることによってキャラクターに“深み”も増したブラック・ウィドウの姿を、ぜひ『シビル・ウォー』で今一度確かめてみてほしい。【Movie Walker】