有村架純、主演作の撮影は「お仕事なのに夏休みみたい」
2010年の女優デビュー以降、充実したキャリアを重ねている有村架純。多忙な日々を送る彼女が「まるで夏休みの1ページ。幸せな時間だった」と振り返る主演作『夏美のホタル』(6月11日公開)について、撮影のエピソードを語った。
5月23日、スペースFS汐留で開催された本作の完成披露試写会に参加した有村。この日は彼女のほかに、共演者の工藤阿須加、光石研、吉行和子、小林薫、『ストロボ・エッジ』(15)以来のタッグとなった廣木隆一監督、原作者の森沢明夫が登壇した。
舞台挨拶で有村は「錚々たる先輩方に囲まれて緊張したんですが、皆さん本当に優しい空気をお持ちで。肩に力を入れずに撮影できたのも、皆さんの空気のおかげ。素敵な役者さんたちと、幸せな時間を過ごせました」と共演者に改めて感謝を伝えた。
「幸せな時間」と表現する本作の撮影は、有村にとって一時の休暇になったようで「この作品は(主人公の)夏休みを切り取ったお話。お仕事なのに、私も役と一緒に夏休みを過ごしているような気持ちで、リラックスして撮影できました」と、微笑みながら振り返っていた。
撮影現場だけではなく、3年ほど前に読んだ原作、そして台本にも心温まるものがあったと有村は言う。「台本を読んだ時には涙が出ました。親と子の絆、人と人のつながり…。本当に心に刺さりました」。これから本編を見る観客に向けてメッセージを求められ「この作品は見た後も余韻に浸れる。ぜひ余韻を感じながら帰っていただけたら嬉しいです」とコメントした。
この日集まった観客約150名も、登壇者のコメントを通して、作品の心温まる雰囲気を感じ取っていた様子。イベントの最後にフォトセッションを終えた登壇者一同は、観客に感謝を伝えながら舞台を後にした。有村は誰よりも深々とお辞儀し、笑顔で手を振って歓声に応えていた。【取材・文/トライワークス】