『ガルパン』が超異例のランクイン!興収も20億円超え
5月21・22日の興収ランキングで異例のランクインがあった。『ガールズ&パンツァー 劇場版』が公開から半年、27週目にしてトップ10に返り咲く快挙を成しとげたのだ。
ちょうど6か月前、15年11月21日に77スクリーンで公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』。5月27日(金)のBlu-ray&DVD発売を前に、5月21日から全国157スクリーンでの上映&再上映をスタートさせた。
この大型再上映開始によって興収ランキングは前週の28位から9位まで急浮上。今回新たに配布された来場者特典「生コマフィルム」の効果も考えられるが、ここまでのランクアップは珍しい。「THX上映」「4DX上映」「サンサンセンシャラウンド アライブ5.1ch立体音響 重低音轟撃上映」など、ソフト発売前に「ガルパン」ファンが思い思いの上映方式で作品を楽しんだ結果といえるだろう。
ちなみに『ガールズ&パンツァー 劇場版』は公開14週目にも似たようなランキングの回復を見せていた。4DX上映&新規劇場での上映が開始されたタイミングで、この時は24位から8位までランクアップさせた。公開から半年経った今、再び大幅なジャンプアップを見せたのは、まさに異例とも言える事態。この週末の成績も加算された累計成績は、動員120万人、興行収入20億円と、遂に大台を突破することとなった。
『ガールズ&パンツァー 劇場版』の波乱はあったものの、その他のランキングは堅調。首位は3週連続『ズートピア』で、土日2日間の成績は動員37万5137人、興収5億407万3100円を記録。累計動員は350万人、累計興収は45億円を突破するなど好調をキープしている。口コミでの評価も高く、今後も順調に数字を伸ばしていくことが予想される。
是枝裕和監督作『海よりもまだ深く』はランキング5位に初登場。全国244スクリーンで公開され、土日2日間で動員8万9510人、興収1億878万8900円という結果だった。先日閉幕した第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門に選出されたこと、是枝監督の前作『海街diary』(15)が公開日にテレビ放送されたこともこの成績を後押ししたのかもしれない。
同じく初登場の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』は10位。土日2日間で動員4万224人、興収5257万9200円という記録だったが、15スクリーンという公開規模を考えると大健闘といえそうだ。【トライワークス】