「顔に傷を付けて!」戦士を演じた実力派女優の役作りが強烈!
誰もが知るグリム童話の名作「白雪姫」を大胆にアレンジした『スノーホワイト』(12)の続編『スノーホワイト/氷の王国』が、5月27日(金)からいよいよ公開。シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワース、エミリー・ブラントら豪華キャストの共演が話題だが、彼らに負けず劣らずの存在感を発揮しているのがジェシカ・チャステインだ。
『スノーホワイト』に登場した“邪悪な女王”には、知られざる妹がいた!という奇抜な設定が話題を呼んでいる本作で、チャステインが演じるのは女王姉妹に立ち向かう女戦士・サラ。演技派として知られる彼女が、役作りのこだわりを明かしてくれた。
『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)や『オデッセイ』(15)など、自立した強い女性の印象が強いチャステイン。今回のサラも弓の名手という屈強な役どころだが、彼女にとって力を注ぐ価値のあるお気に入りのキャラクターだという。「サラの一番好きなところは、ちょっと生意気なところね。サラはとても賢くて、タフで、でも同時に弱いところもある。人を愛することができる寛容な心も大好きよ」。
大好きなだけに、この役には並々ならぬこだわりがあったようで、「『お願いだから、顔に傷を付けさせてください!戦士なら傷があって当然です』ってスタジオに頼み込んだの」とサラの顔に傷をつけるアイデアも自ら持ち込んだほどだ。アクション面の役作りにも余念がなく、撮影前にニューヨークで2週間、ロンドンで3週間ほどファイトシーンの動きをトレーニングしたらしい。
さらに、強い女性戦士という共通点から『ウィロー』(88)、ラブストーリーの要素を学ぶために『ブレイブハート』(95)、『ラスト・オブ・モヒカン』(92)など、準備期間に多くの映画を見て、役の参考にしたという。「『ウィロー』は大好きな映画。登場するソーシャというキャラクターは、赤毛の女性戦士という強いイメージでありながら、ヴァル・キルマー演じるマッドマーティガンとのラブストーリーも絡んでくるの。今作での私のキャラクターはラブストーリーに関する要素が多いから、とにかくラブストーリーをたくさん見たわ」。
万全の役作りで撮影に臨んだチャステインだったが、現場では心が乱れる場面もあったとか…。「シャーリーズ(・セロン)とは映画の最後の方のシーンでしか一緒じゃなかったんだけど、私はシャーリーズの大ファンで、素晴らしい女優さんだと思っているから、ちょっと緊張しちゃって。シャーリーズの一番スゴいところは、強いオーラを放っていること。とにかく、堂々としているように見えるのよね。彼女の強いエネルギーにとてもインスパイアされるわ」。
ただ、その緊張もつかの間で「実際のシャーリーズはまったく恐い人じゃないの。本当に面白くて、楽しい人なのよ。エミリー(・ブラント)と3人でいったん仲良くなってしまうと、クリス(・ヘムズワース)がちょっとかわいそうだった。彼が餌食になって、私たち3人によくイジられていたの(笑)」とすぐに打ち解けたようだ。
熱意を持って役作りに取り組み、タフな姿から人間味のある弱さまで、魅力あふれる役を演じたチャステイン。彼女の役作りに思いをはせながら本編を見れば、より一層の感動が味わえるはず!【Movie Walker】