西島秀俊と竹内結子が将来に悩む学生に名アドバイス!
黒沢清監督のサスペンススリラー『クリーピー 偽りの隣人』(6月18日公開)で、原作者の前川裕が教授を務める法政大学で、6月6日に黒沢清監督と前川裕によるトークショー付き試写会が開催。サプライズで主演の西島秀俊と竹内結子も登場し、学生たちは黄色い雄叫びを上げ、熱烈な歓迎ぶりを見せた。
学生から「学生時代に戻れるのなら何がしたいか?」と質問された西島は「学生の頃はリュックを背負って一人旅とかしていたので、また1人でぶらっと行ったりしたい」と言うと、竹内は「合コンに行って、サークル活動をしてみたい。私はもう高校生から働いていたので、勉強がしたいです」と笑顔で語った。
続いて進路について悩んでいるという学生の相談について、西島は「僕も将来何になりたいかと考えていました。それで、お金が入らなくても、これだけをやっていれば人生、後悔がないかなと思った時、映画の撮影に関わりたいと思ったんです。それで、高校のバスケ部の9つ上の先輩に相談したら、履歴書をもってこいと言われ、そこからこの道に入りました」とアドバイスをした。
竹内は「私は、原宿を歩いていたら拾われたというベタなものです」と言うと、西島は「おお!スカウト?」と興奮する。竹内は「いろいろなことを体験していくうちに、この仕事を続けたいなと思ったくちで。好きなことを見つけるのも大事なんですが、続けることも大事だなと、36歳にして思います」と述べた。
西島はそれを受け「どんなジャンルでもどんどん掘っていくと好きになるものだから、どのジャンルも深いと思います」と付け加えた。
『クリーピー 偽りの隣人』の原作は、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝いた前川裕の小説。ある夫婦の日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安から、深い闇へと引きずり込まれていく。【取材・文/山崎伸子】