池松壮亮、菅田将暉の祖父の珍エピソードに大ウケ
此元和津也の同名人気コミックを映画化した『セトウツミ』の初日舞台挨拶が、7月2日に新宿ピカデリーで開催された。池松壮亮、菅田将暉、中条あやみ、大森立嗣監督が舞台挨拶に登壇。本作のロケを見学に来ていたという菅田の祖父の話で盛り上がった。
毎日河原でロケをやっていた池松たちを見に来たギャラリーについて、中条が「すごいキャーキャー言ってました」と言うと、菅田が祖父のエピソードを披露。「うちのおじいちゃんが来た時、『来たでー!』と、2万円を手に振っていて。本人的には何か差し入れをと思って、財布から2万円を出したみたいで」。
池松も「ギャラリーに混じって『菅田くーん』と言っていました。おじいちゃんが、ギャラリーの子たちのところに来て、僕たちの目を引かせようとしていたんです」と大ウケだ。菅田は「接客業やから優しいんです。スナックやってるんです」と苦笑い。
その後、『セトウツミ』のキャッチコピー“「喋る」だけの青春”にひっかけて、“「〇〇」だけの青春”というお題が与えられたゲスト陣。池松は、部活で野球漬けだったと言う。「野球部だったけど、協調性のないメンバーが集まってしまい、なかなか練習にいかず、ずっと部室にいました」。
菅田は「僕は、9割5分、『仮面ライダー』をやっていましたが、それ以外はずっと部活でした。1年生の時だけでしたが、アメリカンフットボール部で、1年生は部室に入らせてもらえず、体育館裏の青春でした」と高校時代を振り返った。
中条は「チャリンコだけの青春でした。チャリ通だったので、ママチャリで大阪の街をぐるぐるしてました」と笑顔で語った。
最後に、大森監督が「人をなぐったりもせず、セックスもせず、座っているだけの贅沢な映画です。俳優たちを見て楽しんでください」とアピールした。
『セトウツミ』は、男子高校生の2人が放課後に河原で関西弁での緩いトークを繰り広げる映画。クールな塾通いの内海を池松壮亮が、天然な元サッカー部の瀬戸を菅田将暉が演じ、『さよなら渓谷』(13)や『まほろ駅前』シリーズの大森立嗣が監督を務めた。【取材・文/山崎伸子】