『ゴーストバスターズ』がファンから愛される5つの理由
世界中にファンを持つ名作を、女性を主人公にして一新したリブート版『ゴーストバスターズ』が、8月19日(金)よりいよいよ公開!これからシリーズを楽しみたいというバスターズ初心者のために、過去作がなぜここまで支持されたのか、最新作にも継承された“愛される理由”を5つのポイントにわけて振り返ってみたい!
1.誰でも共感できる!ダメ人間のサクセスストーリー
まず言及しておきたいのが、1984年に公開されたオリジナル版『ゴーストバスターズ』の痛快なストーリー。おさらいしておくと、“超常現象”という眉唾ものの分野を研究し、大学を追い出されたピーター、レイモンド、イーガンのダメ博士3人が幽霊退治業を開始、街に謎の幽霊騒動が増え始め、3人はいつしかニューヨークの人気者に…というものだ。
他の要素に目を奪われがちだが、この基本的なあらすじも人気の要因。落ちこぼれたちの逆転サクセスストーリーとして共感度は高く、なかでも超常現象をナンパの手口としか考えていなかった不届き者のピーターが、幽霊や恋の攻略に奮闘し、成長していく姿が多くの人の胸を打った。
2.絶妙な掛け合いに大爆笑!コメディ役者たち
とはいえ、シリーズの爆発的人気を決定づけたのは、なんといっても個性的な出演者たち。ピーター役のビル・マーレーは、持ち味である“脱力系”キャラクターをいかんなく発揮し、そこにオタクと堅物になりきったダン・エイクロイド&ハロルド・ライミスが加わって爆笑凸凹トリオを完成させた。
ほかにも、4人目のバスターズとなる陽気な黒人役でアーニー・ハドソン、ヒロイン役に『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバー、気弱なお調子者役のリック・モラニスなど曲者たちが脇を固め、シリアスになりすぎない軽妙な掛け合いを見せてくれる。この掛け合いの空気感こそ、『ゴーストバスターズ』人気の大きな要因と言えるだろう。
3.ついマネしたくなる!?コスチューム&ガジェット
印象的なコスチュームや幽霊退治用ガジェットも一躍有名に。つなぎのユニフォームや背中に背負った“プロトンパック”、バスターズ専用車“Ecto-1”など、ハイテクなのにどこかガラクタ感が漂うデザインも相まって、『ゴーストバスターズ』はコスプレのモチーフとしても高い人気を誇っている。
『ゴーストバスターズ』の熱狂的なファンは、通称“ゴーストヘッド”と呼ばれている。彼らはバスターズのつなぎやプロトンパックでコスプレし、イベントや慈善活動に現れるのだが、キャラクターになりきるのではなく、つなぎの名札に自分の名前を入れる人もチラホラ。単にマネしたい、という域を超えて、自分もバスターズの一員であるという意識からくるものかもしれないが、これは『ゴーストバスターズ』コスプレならではの特徴と言える。
ちなみに、そのあたりの詳しいファン事情は、Netflixで配信中のドキュメンタリー『ゴーストヘッド~熱狂的なファンたちの今~』で描かれているので、映画と合わせて見るとより立体的に「ゴーストバスターズ」現象を知ることができるはずだ。
4.一度見たら忘れない!インパクト大な幽霊たち
バスターズだけでなく、やっぱり幽霊たちも魅力的。緑色のブヨブヨ食いしん坊お化けの“スライマー”、ニューヨークの摩天楼を巨体で闊歩するモンスター・マシュマロマンなど、怖いけどなぜか憎めないアイコン的ゴーストが多数生み出された。一方で、読書が趣味のヒステリック老婆の幽霊、猪突猛進する犬型の“テラードック”など、個性的なゴーストたちの人気も根強い!
5.憧れの街ニューヨーク!魅力いっぱいのロケ地
物語の舞台となるニューヨークの街自体もシリーズ通じてさまざま場面を彩ってきた。幽霊たちが大量発生するマンハッタンのメインストリートや、最初の幽霊と接触したニューヨーク市立図書館、セントラルパークが一望できる高層マンションなど、一度は行ってみたいランドマーク的ロケ地が多数登場する。ちなみに、バスターズの本拠地は、今も現役の消防署で撮影された。当時の“憧れのNY”の景色を満喫できるのもシリーズの醍醐味のひとつだ。
先週末に先行公開が実施された最新作は、過去作のDNAをしっかり継承しながら、新要素や3D上映ならではの演出が加味され、さらなるパワーアップをとげている。8月19日(金)の「金曜ロードSHOW!」ではオリジナル版の『ゴーストバスターズ』も放送されるので、この機会にぜひ本シリーズを味わい尽くしてほしい!【Movie Walker】