『バイオハザード』完結編でアリ・ラーターが復活!ミラとの友情を語る

インタビュー

『バイオハザード』完結編でアリ・ラーターが復活!ミラとの友情を語る

遂にシリーズ6作目にして完結編を迎えるミラ・ジョヴォヴィッチ主演の人気アクション映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』(12月23日公開)。本作には、3作目と4作目でミラ演じるアリスと共に戦った男前な女性戦士クレア・レッドフィールドが再登場する。演じたアリ・ラーターにインタビューし、完結編への思いとミラたちとの撮影秘話について聞いた。

ご存知『バイオハザード』は、ミラ演じる美しきヒロイン・アリスと、世界をアンデッド(=ゾンビ)化した元凶アンブレラ社との戦いを描く人気シリーズ。最終章ではアリスたちの最終決戦が描かれる。また、ローラがアリスと戦う戦士コバルト役でハリウッドデビューすることでも話題騒然だ。

ポールW・S・アンダーソン監督からオファーが入った時、とても興奮したというアリ。「ポールが『クレア・レッドフィールドを完結編に呼び戻す、復活させる』と言ってくれたの。私にとってポールやミラと仕事ができたことはとても良い経験となったし、演じたクレアは強くて自立しているリーダーだから大好きだったの。また、クレア役をやれるのはとってもうれしかったわ。それに彼女を呼び戻せば、ファンは間違いなく前のように反応してくれるはずよ」。

今回、クレアはどんな活躍を見せてくれるのだろうか。「クレアは飛行機の墜落事故にあって生き残った人たちを見つけ、一緒に生きていくの。彼女にとってこのような人間性を感じることは長い間なかったわ。世界の終わりには誰だって心を許せないものでしょ。クレアは周りをよく見ていて、誰を信じられるのか信じられないのかを見極められるのよ」。

今回、完結編ということだが「寂しさよりもこの映画を愛してくれている人たちに本作を届ける興奮の方が強かったかもしれないわ」と、本作への手応えを語る。

引き締まったバディを維持するためにいろんな努力をしているというアリ。「撮影を始めた時、娘のヴィヴィアンは7か月だったのよ。妊娠中に50ポンド(約22.7Kg)増えたので、その分痩せなくちゃいけなかったの。だから食生活に気をつけて頑張って運動しているわ。私は努力家で土曜日とかもダラダラしないし。自分のお尻を叩いて走りに出るの。ゆっくりテレビを観たりしないでヨガのクラスに行くのは、それも私の仕事の一部だから。 特にこういう映画では体を作ることが役作りになるの」。

これまでにアリスを助けたり共に戦ったりと心強い存在だったクレア。実際、ミラとはシリーズを通してどんな絆が生まれたのだろうか。「映画の中の関係と少し似ていると思うわ。一緒に仕事をしている時は彼女が実力を出せるようにとできるかぎり環境作りをしているわ。私たちは本当に仲の良い友達なの。ランチを食べる時には子供たちに遊び場所を作って一緒になって遊んで、それからまたガンベルトを身体に巻き付けて全力で仕事をするの。また、私たちはみんな長い時間仕事をするけど、彼女はいつも一番早く来て最後に帰る人よ」。

いまだ詳細が明かされていないストーリーだが、アリは「エンディングが素晴らしい。 今までのストーリーを全部まとめ合わせた感じがとてもいいの」と言って期待感を煽る。「エンディングで、クレアとアリスの間には本当に特別な瞬間があったの。滅亡後の世界を生き抜いた2人の女性戦士だからね。私が『バイオハザード』の好きなところは女同士を戦わせないところよ。古臭い決まりに縛られていない映画なの。そこには私の好きな絆や本当の友情がある。世界の終わりを生き抜けることがとても魅力的よ」。

ポールW・S・アンダーソン監督とミラ夫妻については「彼らは素晴らしいわ。とても上手く一緒に仕事をしているわ」と彼らのパートナーシップを称える。「お互いに尊敬し合い、助け合っているの。もしミラが難しい場面で苦労をしていると、ポールは彼女を現場の外に連れ出すの。彼はとても協力的な夫よ。そしてミラも私のように家庭的な女性だから、子供を身近においておくのが好きなの。アリス役をやれる女性でありながら、素晴らしい母親でもあり、愛らしい妻でもあり、そして素敵な女性でもあるの。人はたくさんの違う面をもっているものよ」。

ミラとはシリーズを通してとても心地良い友情関係が築けたという。「私たちがお互いに対抗することは絶対になかったわ。2人合わせて4人の子どものいるワーキングマザーということもあるしね。2人とも強い労働倫理を持っているの。人はなりたいものになるべきよ。私たちは時間通りに来るし、セリフも覚えているし、準備は万端なの。現場でトラブルは無いしエゴも無い。それらがこの映画が上手く続いてきた理由だと思うわ」。

最後に、『バイオハザード:ザ・ファイナル』について「すごいわよ!本当に面白いわ!」と自信を持ってアピールしてくれたアリ。いまから公開が待ち遠しい限りだ。【取材・文/山崎伸子】

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