“いい意味で”浮いている!? 『G.I.ジョー』の忍者イ・ビョンホン|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
“いい意味で”浮いている!? 『G.I.ジョー』の忍者イ・ビョンホン

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“いい意味で”浮いている!? 『G.I.ジョー』の忍者イ・ビョンホン

8月7日の日米同時公開でついにベールを脱いだ、この夏の話題作『G.I.ジョー』。そのハチャメチャなアクションシーンの数々が紙上・WEB上を賑わせている中、特に大きな存在感を放っているのが、白い忍者「ストームシャドー」を演じるイ・ビョンホンだ。

主演のチャニング・テイタムはじめ、個性豊かな様々なキャラクターが登場する今作のなかでも、彼は特に“いい意味で”浮いているのである。ブログやSNSのレビューを見ても、彼に関する書き込みが最も多く見られる。

そもそも日本での人気が高い韓流スターというアドバンテージはあるにせよ、なぜ彼はすべてを「食った」のだろうか。その謎を紐解きたい。

まずは、そのコスチューム。「G.I.ジョー」「コブラ」、両軍ともに、全身黒ずくめの戦士が揃うなか、彼だけは白一色。戦闘コスチュームはもちろん、普段のジャケット姿も白。悪の組織の一員なのに白。1人だけ白。この時点で“やや浮き”。既に目立っている。

「G.I.ジョー」側にも、スネークアイズ(レイ・パーク)という忍者がいるが、こちらは黒装束に身を包み、いっさい口を開かない寡黙なキャラ。日本人がもつ「シノビ」の印象にわりと近いのではないだろうか。だが、イ・ビョンホン扮するストームシャドーは、ケッコー喋る。しかも、対話の相手は大半が、体のラインくっきりのセクシー衣装に身を包むバロネス(シエナ・ミラー)。

忍者に対して「目にまぶしい真っ白コスチュームでセクシーな姉ちゃんと喋っている」なんてイメージは、日本人にはないだろう。このギャップ、彼を浮かせている要素のひとつかもしれない。

だが、それ以上にストームシャドーを際立たせているのが、幼少期の回顧として見ることができる修行時代のシーンだ。東洋の寺院や民家で幼き忍者の卵たちのバトルが繰り広げられるのだが、近未来的な『G.I.ジョー』の世界の中でこのシーンだけは、趣きが少々違う。

突きや蹴りを放つたびに衣服が「バッ!バッ!」と気持ちよい音を奏で、イスや鍋を駆使する場面も。そう、ジャッキー・チェンに代表されるカンフー映画の匂いがここにあるのだ。もちろんお約束のように、厨房での戦いでは食材をドバーッとまき散らしながら倒れるアクションも。思わずニヤリである。この修行時代の戦闘は、特に男性にとっては本作の中でも印象深いシーンかもしれない。

ラストの戦闘シーンでも、特殊なスーツを身にまとった戦士たちが、派手な銃撃戦を繰り広げる中、忍者である彼は手裏剣や日本刀をブンブン振り回して大暴れ。さらにクライマックスでは、白装束を脱ぎ捨て、鍛え上げられた肉体を惜しげもなく披露する一幕もあり。身体能力を向上させるせっかくの特殊スーツを彼はなぜか「脱ぐ」。ちなみに脱ぐのはやっぱり彼だけ。少々「?」だが、その肉体は本当に見事で、セクシー度満点だ。これは女性ファンにはたまらない場面ではないだろうか。

1人だけ白。ほかとはテイストの違う修行シーンの主役。男を魅了するカンフー映画の匂い。脱いで女子をメロメロに。こう羅列すれば、彼が“浮く”のも納得といったところか。

ハリウッド初進出にして、この超大作を食ったイ・ビョンホン。やはり彼はスーパースターである。【MovieWalker】

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