本木雅弘、黒木華相手の濡れ場にハッスル「テスト含めて250回腰を振った」
『ディア・ドクター』(09)や『夢売るふたり』(12)の西川美和監督による、『おくりびと』(08)以来7年ぶりの本木雅弘主演映画『永い言い訳』(10月14日公開)の完成披露試写会が9月15日によみうりホールで開催。本木雅弘、竹原ピストル、子役の藤田健心と白鳥玉季、山田真歩、西川美和監督が舞台挨拶に登壇した。本木は西川監督の厳しい演出や濡れ場のエピソードを饒舌に語り、会場は大爆笑となった。
主人公・衣笠幸夫(きぬがささちお)役を演じた本木は西川監督の演出について「今回は西川さんにいたぶられるように、ムチで打たれるように演出されました。『もっとじくじくして』とか、非常に静かにサディスティックに。あのエクスタシーが忘れられないから、もう一度幸夫になっちゃおうかなと」と言って笑いを取った。
西川監督は本木と幸夫がとてもよく似ていたと語り「珍しく奥様が台本をお読みになって『これ、あなたそっくりよ』と言ってくださったらしくて。じゃあ大丈夫だなと、大船に乗った気持ちでやらせていただきました。本木さんは複雑な役に真剣に悩みながらも作品に取り組んでくださった。ここまで完成できて感謝の気持ちでいっぱいです」とお礼を述べた。
その後、本木は子役の藤田について「健心くんは声変わりしました」と、白鳥については「あーちゃん、口開けて。歯が抜けました」と報告し、会場は大ウケ。さらに「今回珍しく濡れ場がありました。黒木華さん相手に一生懸命腰を振らせていただいたて。テスト含めて250回くらい。勢い余って黒木さんの耳たぶをなめてしまった。(今回共演した)“濡れ場キング”の池松壮亮さんに負けたくないなと思って」と次々としゃべり、会場を笑いの渦に包んだ。
『永い言い訳』は、西川美和監督が直木賞候補となった自らの小説を映画化した意欲作。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)が妻を突然の事故で失い、亡くなった妻の親友の父親やその子どもたちと触れ合っていく。【取材・文/山崎伸子】