トム・ハンクス、初タッグのイーストウッド監督は「寡黙な男」。顔マネ交えて演出術を紹介

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トム・ハンクス、初タッグのイーストウッド監督は「寡黙な男」。顔マネ交えて演出術を紹介

クリント・イーストウッド監督最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)の来日記者会見が9月16日にザ・リッツ・カールトン東京で開催され、トム・ハンクスとアーロン・エッカートが出席。トムが、初タッグとなったイーストウッド監督について「彼は口数が少なくて、寡黙な男。でもちゃんと言葉を選んで、大事なことを言う」と印象を明かした。

本作は、ハドソン川で起きた未曾有の航空機事故からの生還劇の裏に隠された実話を描くヒューマン・ドラマ。会場にはイーストウッド監督からメッセージビデオが到着したが、流れたのはわずか10秒ほどの短いメッセージ。これにはトムとアーロンだけでなく会場も大爆笑で、トムは「彼との仕事ぶりがこういう感じだったということがよくわかるね。非常に口数が少ないんだ」とイーストウッド監督の寡黙ぶりを思い出してニヤリ。

「こんな感じ」と目を細めるなど顔真似をして会場を笑わせた。アーロンも「彼と仕事をしていた時の楽しさを思い出したよ。彼はいつも笑っていて、瞳をキラキラと輝かせているんだ」と楽しそうな笑顔を見せていた。

さらにトムは「彼が監督になってからの作品には目を見張るものがある。今世紀を代表する名作5、6本は彼の作品だと思う」とイーストウッド監督の功績を絶賛。「とにかく俳優が好きで、私たちにすごく期待を持ってくれる。キャストを大事に思ってくれる監督だよ」と信頼を寄せていた。

一方のアーロンは「私のヒーロー的存在」とイーストウッド監督を尊敬していると話し、「撮影の初日には雨が降っていたんだけれど、それにも関わらず監督はずっと私たちのそばにいてくれたんだ。一瞬たりとも中に入ることはなく、一日中、指示をしてくださった。そういう姿は、俳優にとても力になるものなんだ」とイーストウッド監督の存在が、大きな励みになったという。

またこの日は、映画の題材となったUSエアウェイズ1549便に実際に搭乗し、“奇跡”の一部始終を体験した日本人乗客の滝川裕己さん、出口適さんも出席。滝川さんは「非常にリアルで事実を忠実に再現されていた」と映画のリアル度にため息。トム&アーロンは、日本人乗客のふたりとがっちりと握手を交わし、会見を締めくくった。【取材・文/成田おり枝】

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