ハル・ベリー、「美貌はキャリアの妨げになる」と発言
ハリウッドの女優たちは、美しければ美しいほど有利だろうと思うのは素人の考えで、実際「美貌はキャリアの妨げになる」とハル・ベリーが語っている。
50歳になっても驚くほどの美しさを保ち、実力派のオスカー女優としてリスペクトされているハルだが、数々のミスコンで上位入賞してきた美貌により、映画界でブレイクするのに大変な努力を要したという。
「ルックスの良い役者は、実力を認めてもらうため、人の何倍も努力しなければならない」と主張するハルは、「私はミスコン出身のモデルだったから、人々はそのことを知るや否や、私のことをダメだと思った」と明かしている。彼女の映画デビューはスパイク・リー監督の『ジャングル・フィーバー』(91)だったが、ハルがオーディションを受けた役は、彼女が演じたかった役ではなかったそうだ。
「リーは私に彼の妻役のセリフを読ませた。私はそれをうまく読んだけど、『本当は私、この役ではなくてジャンキーの役がやりたいんです。そのセリフを読ませてもらえませんか?』と言ったの。でも彼は、『僕には君がその役をやるのは想像できない』と言った」とハルはE!Onlineに語ったようだ。しかしハルは諦めずにトイレで化粧を落とし、再びリー監督の前に立った。「だから彼は私にその役のセリフを読ませてくれた。そして私はやりたかった役をもらうことができたの」と話している。
彼女がオスカーを受賞した『チョコレート』(01)でも同様のことが起きたそうで、「マーク・フォースター監督は私があの役を演じるのは絶対に嫌だと思っていたから、私にオーディションを受けさせようとしなかった。だから私は言ったの。『見た目の特別な人が、実は他の人には想像もできないような苦しみを経験している、というのは面白いんじゃないかしら』ってね」とハルは語っており、フォースター監督はこの言葉でハルのオーディションを行い、彼女を起用することに決めたのだという。【UK在住/MIKAKO】