小林薫が『続・深夜食堂』で舞台挨拶「アジアに広がっていることを実感」
人気シリーズの映画化第2弾『続・深夜食堂』(11月5日公開)の完成披露試写会が、10月3日に丸の内TOEI1で開催。小林薫ら豪華キャスト13名とシリーズを手掛けてきた松岡錠司監督が舞台挨拶に登壇した。小林は「映画は2作目で、ドラマシリーズは4作目に入りましたが、こんなに続くとは思っておりませんでした。うれしいことですが予想外でした」と手応えを口にした。
ドラマ「深夜食堂」は韓国や中国・台湾でもリメイクされ、またNetflixでも新シリーズが10月21日(金)より全世界190カ国で同時配信される。小林は「僕が実感しているのは、どういうわけだか『深夜食堂』が少しひとり歩きをしているところ」とコメント。「韓国に去年行った時、ネットやYouTubeで観てる人がすごく多かった。『深夜食堂』には人の気持ちをとらえるものがあり、アジアに広がって、ファンが増えていることを実感しました。そういう意味では第2作目でも、題材はいくらでもあるんだなと」。
舞台挨拶に登壇したのは、マスター役の小林をはじめ、ドラマシリーズの常連客役の不破万作、安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、須藤理彩、小林麻子、光石研に、前回の映画版ゲストに続いて常連客となった多部未華子、本シリーズ初参戦となった河井青葉、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子ら13名だ。
連続ドラマと映画2本を手掛けた松岡は、幅広い年代のキャストについて「20代から80代までの幅の広さがおそらく面白いと思います。さまざまな人たちが演技のアンサンブルを奏でること、それが僕の1つのテーマでもあった。庶民の人情喜劇をこういう方々が演じることがいかに面白いか、ぜひ確かめていただきたい」と力強くアピールした。
原作は、深夜だけ営業する“めしや”を舞台にした、安倍夜郎の人気コミック。前作の映画『深夜食堂』は2015年1月に公開し、全国80館という規模での上映にもかかわらず、興収2、5億円、動員数20万人超を記録するヒット作となった。舞台には、全長約4mを超える超豪華絢爛な巨大“熊手”も登場し、前作の大ヒットに続くべく、全員で商売繁栄(大ヒット)を祈願した。【取材・文/山崎伸子】