杉野希妃が主演女優、プロデューサー、監督と三足のわらじの苦労を告白

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杉野希妃が主演女優、プロデューサー、監督と三足のわらじの苦労を告白

第29回東京国際映画祭(TIFF)のコンペティション部門出品作『雪女』(2017年3月4日公開)の記者会見が10月28日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。杉野希妃、青木崇高、山口まゆ、佐野史郎が登壇した。主演女優、プロデューサー、監督と三足のわらじを履いた杉野希妃は、現場での苦労を明かした。

自ら雪女とユキの2役を演じた杉野は、監督しながらの現場をこう振り返った。「自分で演じている時は同時進行で見れないわけです。カットをかけてからモニターをチェックし、いいかどうかを自分で判断する作業は1つの試練でした。私という他者が、杉野希妃という女優に対して良いかどうかを判断してダメ出しをする。それは客観性を求められるので大変でしたし、鍛えられたなと思います」。

共演の青木は「こっちも鍛えられましたし、かなり集中力のいる現場でした」と笑う。「でも、杉野希妃という才能、監督でプロデューサーで主演という三足のわらじを履き、しかも国際映画祭で貪欲なまでに作品を発表しているこの人と仕事をしたいと思いましたので、ご一緒できて良かったです」。

新進女優の山口は、杉野を心からリスペクトする。「本当に素晴らしい人で人としてもすごく尊敬できます。目指している女優としてもそうですが、監督としてもいろんなお話ができ、勉強になった作品でした」。佐野も杉野が監督と女優兼ねての共同作業は初めてだったと語り「圧倒的に監督としての存在が大きかったです」と称えた。

第29回東京国際映画祭は、10月25日から11月3日(木・祝)の10日間にわたり、六本木ヒルズをメイン会場に、EXシアター六本木、東京国立近代美術館フィルムセンター、歌舞伎座、東京国際フォーラムで開催中。【取材・文/山崎伸子】

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