ヒューを直撃!『ウルヴァリン』続編のヒロインは日本人!?
人気SFシリーズ最新作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(9月11日公開)で、主演とプロデューサーを務めるヒュー・ジャックマン。先日の来日時に、「次回作の舞台は日本!」と公言して日本のファンを沸かせたヒューだが、その詳細とは!? インタビューでもう少し内容につっこんでみた。
「『X-MEN』(00)をやったときに原作コミックを読んだら、ウルヴァリンの日本でのストーリーがいちばん面白いと思ったんだ。ずっとそのパートをやりたかったので、次は日本を舞台にしたものにしたよ」
ヒュー・ジャックマンが来日するのは、プライベートも含めて6度目。もしかして、今回のキャンペーンは次回作のロケハンも兼ねていたりするのだろうか?
「いや、いまはまだ脚本を書いてもらってる段階だから。『ユージュアル・サスペクツ』(95)や『ワルキューレ』(08)なども書いた有能な脚本家クリストファー・マッカリーにお願いしてるよ。だからロケハンはもう少し先になるね。あ、今プライベートではすでにやってるけど(笑)。ウルヴァリンが食事するようないいレストランは、日本でいっぱい見つけたよ」
コミックでは、日本人女性と恋に落ちるという設定だが、次回作で日本人女優のキャスティングは実現するのだろうか?
「ヒロインに関しては3人登場する予定だ。そのうちふたりは日本人で、もうひとりはまだ決まってないよ。もしかしてあとのひとりも日本人になるかもしれないしね」。おおー、それは大いに気になる。
ジャパンプレミアでヒューは、日本人俳優のオーディションを行うと告知済み。今回は『SAYURI』(05)のときのチャン・ツィイーのように、日本人以外の女優にヒロインの座を奪われないようにしたいものだ。
最後に、本作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の魅力について聞いてみたい。
「今回の作品は、『X-MEN』の映画化第4弾という形ではなく、新しい新鮮な出発点となる作品にしたいと思った。僕としてはこれまでの作品で『ウルヴァリンはこうあるべきだ』って姿には到達できてなかったと思っていたけど、今回はようやくそれができたし。ただ筋肉が大きくなっただけではなく、より動物的になったんだ。静脈が浮き出ていて非常に危険な感じがするでしょ。『ケープ・フィアー』(91)で(刺青の入った執念深い犯罪者を演じた)ロバート・デ・ニーロがシャツを脱いだ瞬間、『怖い!』って思うような、あの雰囲気を醸し出したかったんだよ」
確かに鍛え抜かれた鋼のような筋肉隆々のウルヴァリンは、まるで野生の獣のようなオーラを醸し出している。それがゆえに、彼の内面的な葛藤や優しさが対比的に強調され、過酷な運命も色濃く映し出されていく。キレのあるアクションはもちろん、強さゆえに背負わなければならなかった十字架にも着目してほしい。【Movie Walker/山崎伸子】