ヒットの成否に左右する!? 「神の舌を持つ男」のタイトルが超長~い理由
“絶対舌感”という特殊能力を持った青年・蘭丸(向井理)と仲間たちの珍道中を描いたテレビドラマ「神の舌を持つ男」。温泉ギャグミステリーと銘打った同作の劇場版が12月3日(土)より公開に。普通なら“劇場版 神の舌を持つ男”で済みそうなところだが、舌を噛みそうなほどに超長~いタイトルが話題となっている。
正式タイトルは『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』。
まるで“じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ~”という落語の寿限無のようで、堤幸彦監督ならではのユーモアが感じられるが、実はこれ、過去に日本で公開された映画作品で一番長いタイトルとなる。
長いタイトルとして有名なのは、スタンリー・キューブリック監督による『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』や、『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』…といったところ。宣伝効果を狙った邦題かと思われがちだが、3本とも原題をそのまま直訳したもの。作り手のある種のこだわりが感じられるタイトルばかりだ。
劇中のセリフからつけられたり、監督の思いが込められている作品タイトルは、ヒットの成否にも大きく影響する重要なもの。今作の宣伝スタッフに話を聞いたところ、『神の舌を持つ男』の内容に加え、どんなキャラクターが登場するかまでズバリ言い切るインパクトの強いタイトルは「どれだけユニークな作品なのかというのをアピールした」とのこと。
本作について、この超長~い正式名をしっかりと言い切ったうえ、さらに前述した長いタイトル作品のウンチクまで語れれば、きっと映画通と思われること間違いなし!?【トライワークス】
関連作品
-
2.992向井理演じる主人公と仲間たちが謎の温泉芸者を追う姿を描くコミカルなドラマの劇場版