スカヨハ似!? タランティーノ大抜擢の“セクシー悪女”は要チェック
映画の世界において、男心をわしづかみにする女性はえてして悪女であることが多い。特にフィルム・ノワール (犯罪映画) では、“ファム・ファタール(運命の女)”の存在が欠かせないが、最新ハリウッド映画でまさにこの“ファム・ファタール”的美女を発見した! それが、現在アメリカで累計興収1億ドル(約94億円)の大台を突破し、興収ランキングでも上位にランクインされている映画『イングロリアス・バスターズ』(11月20日公開)で準主役に大抜擢されたフランス女優、メラニー・ロランだ。
劇中でメラニーが演じているのは、家族をナチスに惨殺されたユダヤ系フランス人の“ショシャナ・ドレフュス”。一人生き残った彼女は、ナチ支配下のフランスでひっそりと映画館主をしているという設定だ。このあたりは、ハンチング帽にジャケット姿とやや服装も地味め。しかし、家族を殺したナチス高官と再会を果たしてからは一変。メラメラと燃え上がる復讐心を映したような真っ赤なドレスに身を包み、男たちを翻弄する“ファム・ファタール”へと変貌するのだ。
だが、「言い寄る男たちを復讐の道具として利用するなんて卑劣な女!」とは思わせないところが、この“ファム・ファタール”に魅了される理由。復讐を遂げる決戦の日、ナチスの国旗の前で、無言のまま口紅を引き、煙草をくゆらせるショシャナの姿なんて、男ならゾクゾクッとくること間違いなし!
「脚本の第一稿の段階ではもっと悪女だったのを、より人間味あふれるキャラクターに変更したんだ」とは、『イングロリアス・バスターズ』でメガホンを取った鬼才クエンティン・タランティーノの弁。悪女過ぎず、共感を覚えるキャラクター。そのさじ加減がミソなのだ。
タランティーノ監督が、オーディションの末このショシャナ役に抜擢したメラニーは、現在26歳。あの現代のセックス・シンボルとして君臨するグラマラス女優、スカーレット・ヨハンソンに、どことなく似ているような気もするが、果たしてスカヨハ級まで日本でもブレイクするか? その魅力は是非スクリーンで確かめてみよう。【トライワークス】