横山裕、佐々木蔵之介とのW主演「蔵之介さんの呼吸に合わせて演じた」

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横山裕、佐々木蔵之介とのW主演「蔵之介さんの呼吸に合わせて演じた」

直木賞受賞のベストセラー小説を映画化した『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(2017年1月28日公開)の完成披露試写会が12月13日、丸の内ピカデリーで行われ、出演者の佐々木蔵之介、横山裕、北川景子、橋爪功、濱田崇裕、橋本マナミと、小林聖太郎監督、原作者の黒川博行が登壇した。W主演の佐々木と横山は共演者と共に、劇中同様の関西弁の掛け合いでトークを展開した。

一度キレたら手が付けられないイケイケなやくざを演じた佐々木。自身の役柄は「ケンカにめっぽう強くて、金勘定ができて、ユーモアがある。裏社会を生き抜いている、男が惚れる男」だそうで、「なかなかこんな役はないのでものすごく楽しかった」を演じられた喜びを笑顔で語った。撮影の初日から格闘シーンに挑んだが、登壇者を見渡し「だいたい殴りました。だいだい刺したし、橋本さんに乱暴しました。爪さんは本番強めに踏みました」と振り返った。

本作は佐々木とのW主演、関ジャニ∞を離れての主演は初となった横山。座長ということは意識せず、「蔵之介さんもいらっしゃいますし、諸先輩方すごい方ばっかりだったので、胸を借りるつもりで僕は挑んでました」と心持ちを明かした。本作の見どころのひとつは佐々木演じる桑原と、横山演じる二宮の掛け合い。「台本がおもしろかったので、僕はあまり狙いすぎないように、狙いすぎるとサブいなと思ったりしたので、台本に委ねて蔵之介さんの呼吸に合わせてやったという感じですかね」と熱く語った。

映画初出演となった濱田は大舞台に終始緊張。出演が決まった際、先輩の横山の自宅で食事をしたといい、「気合が入り過ぎて、そんなつもりなかったんですけど、帰り際に玄関のところで『横山くん、頑張りましょうね!』と言ったんですよ」と上から目線になってしまったことを猛省。横山は「俺が言うはずやんな?と思って。まさか後輩から(笑)。『はい!』って言った」と微笑ましいエピソードで笑いを誘った。

そんな濱田は「大事な初日にものもらいを作ってきた」(横山)と暴露され、「本番中に目が真っ赤に腫れてしまって…スタッフさんに迷惑をかけた」と肩を落とした。「緊張からでは?」という問いに「よく手を洗っていなかったんですね」という発言に、会場は爆笑。すると、佐々木は「格闘シーンで殴られる時にはもう治ってて」と、濱田は笑いの中心だった。

神戸出身の北川は大阪弁の入ったテープを聴いて、大阪弁を練習したという。「神戸は神戸弁で、違ったイントネーションだったりする部分があるので、できるだけ完璧に大阪弁をやりたいなと思って」と演じるうえでの意気込みをのぞかせ、撮影現場では横山に大阪弁を教わったそうだ。

橋爪演じる映画プロデューサーの愛人を演じた橋本は「橋爪さんと縛られるシーンで、なぜか、橋爪さんの後頭部が私の胸に当たりまして」とエピソードを話すと、橋爪は「忘れるわけないじゃない」と、橋本にメロメロの表情を見せた。その橋爪は、本作の役どころは「今までもらった仕事の中で一番おもしろい役だったかもしれない」と話し、「どっちかっていうとこういう役が好きなんですけど、朝ドラに出てからいい人になっちゃったもんだからなくなちゃって」と具体的に話し、MCを驚かせた。

黒川は「原作者から見てもおもしろいです」と太鼓判を押し、「監督の力量もあることながら、役者のみなさんもお上手。そりゃ当たり前ですよ、役者ですから。特に大阪弁が完璧です。そこも楽しんでご覧になってほしい」と賞賛した。

本作は大阪を舞台に、アクションと大阪弁の掛け合いで贈るコミカルなアクション。主題歌は関ジャニ∞の「なぐりガキBEAT」で、スリリングな物語を彩る。【Movie Walker】

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