『マグニフィセント・セブン』でイーサン・ホーク演じる男が抱えている闇とは?
黒澤明監督の代表作『七人の侍』(54)を原案としてリメイクされたアクション『マグニフィセント・セブン』(2017年1月27日公開)。9月23日に全米公開され、初登場1位に輝いた本作でイーサン・ホークが演じている天才スナイパー、グッドナイト・ロビショーの特別映像を独占公開。
映像内で狙撃訓練を熱く指導するグッドナイトは、南北戦争時、アンティータムの戦いで23人を射殺した南軍が誇る伝説の狙撃手。“死の天使”と呼ばれる彼は、内戦で心に傷を負い、西部をさまよっていたところ仲間たちと出会う。現代でPTSDに当てはまる問題を彼のキャラクターに盛り込んだのは、役を演じるイーサン本人。
主演のデンゼル・ワシントンより先に、アントワン・フークア監督へ出演を希望していたというイーサンは「グッドナイトは生と死を軽視することに深刻なトラウマを抱えていた。この種の悪魔にとりつかれていたと思う。彼は途方に暮れ、行くべき場所を探していたんだ」とキャラクターについて分析している。
みんなの期待に応えたいと思いながらも、抱えた傷が大きすぎるグッドナイト。「勇敢な男たちのなかにいながら、銃を撃たない男」とイーサンが語る通り、映像では銃を構えながらも引き金を引くことができないシーンが映し出される。
グッドナイトをはじめ、たった7人のアウトローが、非道な悪漢ボーグの支配から町を守るため、命がけで戦いを挑んでいく本作。個性あふれる即席集団の人間ドラマを楽しんでほしい。【Movie Walker】
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