小野大輔「いつまでも黒執事していたい」さらなる10周年へと意欲!
ベストセラーコミック「黒執事」の劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』の初日舞台挨拶が1月21日に新宿バルト9で開催され、声優の小野大輔、坂本真綾、諏訪部順一が登壇。セバスチャン役の小野が「人としても成長させてくれた」と本シリーズへの愛を語った。
全世界で累計2300万部の人気を誇る枢やなのコミックを映画化した本作。人気エピソード「豪華客船編」を元に、シエル・ファントムハイヴと執事のセバスチャン・ミカエリスが死者蘇生の謎に迫っていく姿を描く。
小野は、本シリーズの魅力について「いろいろなエンタテインメントを一つに集めたおもちゃ箱のよう。びっくりするような玉手箱のような作品」とコメント。諏訪部が「宝石箱や、宝石箱」とささやくと、そそのかされた形の小野が「『まるで宝石箱や』と思います」と乗っかり、会場の笑いを誘っていた。
長く愛されるシリーズとなったが、小野は「役者としての視野を広げてくれた。人としての自分を成長させてくれた」とセバスチャン役への思いを吐露。30歳になった時にスタートし、当初は「座長として『自分が背負わなければいけない』と強く感じた作品だった。思いつめる部分もあった」と話す。
しかしキャスト、スタッフと時間を重ねる中で、「主人と執事の関係性と同じように、作品はみんなで作っていくものだと感じた」そう。「役者としても人間としても、みんなで手を取り合って作品をつくっていくって素晴らしいなと感じさせてもらった作品」とモノづくりの素晴らしさを実感できる現場となった。
坂本も、人気原作&キャラクターへの抜てきに「プレッシャーがあった」と告白。「小野座長が空気を柔らかくしようとしてくれた」と小野に感謝しきりで、「小野さんが一声発するだけで、『黒執事』の世界がバアっと広がる。カリスマ性がにじみ出ている」と絶賛しつつ、「恥ずかしくなってきちゃった」と照れ笑いを浮かべていた。
待望の劇場版が公開となり、諏訪部も「長年愛してくれる方がいるからこそ」と感無量の面持ちで、自身の役も「このエピソードでは活躍する」とニッコリ。小野は「続編が作られればいい。いつまでも黒執事していたい」と愛着を語り、「連載10周年を迎えて、さらに次の10周年へと進んでいきたい」と意欲を明かしていた。【取材・文/成田おり枝】