アジカンも支持! 音楽と映像を巧みに操る気鋭監督は“多彩”で“多才”
浄瑠璃の曲名にもなっている「小栗判官」の説話をモチーフにした『蘇りの血』(12月19日公開)は、闇の世界を牛耳る大王に命を奪われてしまった天才按摩・オグリが、自身の“蘇生”を目指し旅に出るさまを描いたファンタジー・ドラマ。この壮大な物語でメガホンを取ったのが『空中庭園』(05)などの秀作を世に送り出してきた豊田利晃監督だ。
豊田監督は、その独特な世界観が評価され海外でも名の通った映画監督なのだが、実は、PV業界でも第一人者として活躍中なのをご存知だろうか。人気ロックバンドのASIAN KUNG-FU GENERATIONやART-SCHOOL、ROSSOやDOESなどのPVを手がけるほか、本作の主演でもある元BLANKEY JET CITYのドラマー中村達也が率いるバンドTWIN TAILにもVJとして参加。即興演奏と映像をセッションさせるというプロジェクトのもと発足したこちらのバンドで、豊田は音楽のための映像製作を担当しているのだ。
本作『蘇りの血』では、映画監督としてだけでなくTWIN TAILのメンバーとして新境地を開拓した豊田監督の、新たな挑戦を読み取ることができるはず。今後、TWIN TAILのライブも実施予定とのことなので、彼らの更なる展開を楽しみに待っておこう。【トライワークス】
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