2006年公開の映画 917作品
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クライマックスを迎える後半。だが、有名な吉良邸の場面がなく、“討ち入りのない忠臣蔵”と呼ばれる。ワンシーン・ワンカットを多用した重厚な演出は溝口の真骨頂。
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真山青果の史実に誠実な戯曲「元禄忠臣蔵」を映画化。美術、衣装、メイクなど細部にわたり厳密な時代考証がなされており、特に原寸大で再現された“松の廊下”は必見!
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歌舞伎俳優・尾上菊之助と、糟糠の妻・お徳の悲恋を描いた“芸道もの”の佳作。原作は村松梢風の実録小説。溝口はこの作品でワンシーン・ワンカットの表現様式を完成させた。
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溝口健二の最高傑作の1本。京都・祇園の花街を舞台に、対照的な芸者姉妹の生きざまをユーモアを交えて描く。京都の風物を克明に切り取ったリアリズム演出に見応えあり。
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戦前の女性映画を代表する傑作。「祇園の姉妹」「雨月物語」などの脚本家・依田義賢と溝口が初めてコンビを組んだ、記念すべき作品。当時19歳の山田五十鈴が美しい。
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「赤線地帯」の次回作として構想していた溝口健二が急逝したため、「安城家の舞踏会」の吉村公三郎が監督をつとめたドラマ。豪華スターが繰り広げるコミカルな演技に注目。
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船橋聖一の同名小説を映画化。心と肉体の矛盾に引き裂かれた人妻の苦悩を濃密に描く。体の奥からエロティシズムをにじませた木暮実千代の美しさ、妖艶な愛欲シーンは圧巻!
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売春禁止法の成立以前、“赤線”と呼ばれた公認の娼館で展開する女たちの群像劇。溝口健二の遺作となった。京マチ子、若尾文子、木暮実千代ら豪華女優の共演に注目!
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香港のショウ・ブラザーズとの共同製作による、溝口健二監督初の“総天然色”作品。有名な中国の史実をもとに男女の悲恋を描いたメロドラマ。壮麗な衣装・美術が見どころだ。
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不義密通の疑いをかけられた男女が真実の愛に目覚める姿を、完成された様式美で描き切った溝口健二の代表作。戦前?戦後の大スター、長谷川一夫のキリリとした存在感が光る。
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溝口が得意とした遊郭ものの1本。大女優・田中絹代扮する遊郭の女将と、母親の商売に疑問をもつ娘との葛藤を描く。リアルな置屋のセットなど、計算され尽くした映像に注目。
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森鴎外の原作を重厚なタッチで描き、ベネチア映画祭で3年連続受賞を成し遂げた傑作。ジャン=リュック・ゴダールが「気狂いピエロ」で引用したラストシーンは必見!
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溝口健二の得意とする花街が舞台の人間ドラマ。そうそうたるベテラン俳優たちに交じって、当時まだ新人だった若尾文子が、若い芸妓の卵に扮し、奔放な演技で魅了する。
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日活から大映に移籍した溝口が、後に盟友となるカメラマン、宮川一夫と初めてコンビを組んだ恋愛ドラマ。美しい京都の名所を背景に、谷崎潤一郎原作の耽美な世界が展開。
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秋田県鷹巣町の福祉問題などを羽田澄子監督が追った第3作目
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男女のせつない愛を描き、大ヒットしたペ・ヨンジュン主演のラブ・ストーリーに未公開シーンを追加。エンディングの演出も異なり、主人公たちの愛の軌跡が鮮明に映し出される。
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「ドッペルゲンガー」以来、3年ぶりとなる黒沢清監督の新作。「嫌われ松子の一生」の中谷美紀を主演に迎え、千年の眠りから覚めたミイラの呪いを描くサスペンス・ホラー。
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TAMA CINEMA FORUMの自主映画コンペで注目された新鋭・西條雅俊監督による“初恋”がテーマの群像ドラマ。恋に落ちた男女5人の戸惑いを、繊細な映像で映し出す。
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テレビやグラビアなどで人気のアイドル、安田美沙子主演のホラー。南の島を訪れた若者たちが、島に残る怨霊伝説にほんろうされ、正体不明の恐怖に見舞われる。
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群馬県赤城山中にあると言われる徳川幕府の埋蔵金。明治16年以来、3代120年にわたり、それを追い求める水野家の発掘事業を3年間の取材を通し、映しだしたドキュメンタリー。