ワシーリー・シュクシン
Pyotr Lopakhin
独ソ戦争中の1940年代を舞台に独軍との戦いに苦戦しながらも不屈に挑んでゆく兵士たちの姿を描く。ミハイル・ショーロホフの原作を基に「ワーテルロー(1970)」のセルゲイ・ボンダルチュクが監督・脚本、撮影はワジーム・ユーソフが各々担当。出演はワシーリー・シュクシン、ヴァチェスラフ・チーホノフ、ユーリー・ニクーリンなど。
独ソ戦争中の1942年夏。破竹の勢いで攻めてきた独軍に、赤軍連隊兵士らは押されぎみだった。退却しつつあった彼らはしかし、そのまま諦めようとはしなかった。敵軍は、陸から空から攻め続けたが、自らの手に武器を持って、戦いの道を歩み続けた。農民出身のピョートル・ロパーヒン(ワシーリー・シュクシン)、ニコライ・ストレリツォフ(ヴァチェスラフ・チーホノフ)、ネクラーソフ(ユーリー・ニクーリン)らの兵士はポプシチェンコ曹長(I・ラピコフ)など上官の指導のもとに、熱い友情と勝利の確信に支えられながら、不屈な戦いを続けていく。戦いが激しくなってもドン河の悠久な流れは変らない。彼らは数々の苦難をのりきり、やがてくる勝利を夢みて生きぬくのであった。
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