ヴィクター・ブオノ
Otto
人を殺しその人肉をソーセージにして売りさばく肉屋の狂気を描く。監督はグイド・ズーリ、製作・脚本はエンゾ・ギッカ、カーリ・ロスとズーリ、撮影はアウグスト・ティージ、音楽はアレッサンドロ・アレッサンドローニが担当。出演はヴィクター・ブオノほか。
30年のウィーン。精神病院を退院した肉屋の主人オットー(ヴィクター・ブオノ)は、口うるさい妻を誤って殺してしまい、死体の処理に困りそれをソーセージにして売りに出すと大当たりになる。やがて義弟ブリナーの連れてきた娼婦を精肉にするが、警察の捜査は進行していた。一方恋人との密会を母親に見とがめられた隣家の娘ゲルタ(フランカ・ポールセロー)は、オットーの家に泊まることにするが、ふとした偶然から彼の秘密を知り、監禁されてしまう。ゲルタの危機を知った恋人のアメリカ人記者は、絞殺されようとしている彼女を間一髪のところで救い出し、オットーを煮たった肉ボイル鍋の中に突き落とすのだった。
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